『来いよ……ライナー。お前なんだろ?
マーレ軍にこんな馬鹿な真似させたのは』
ジーク、エレン、マーレ軍、反マーレ派義勇兵、調査兵団、兵団内クーデターを起こしたイエーガー派。
もはやマーレvsエルディア国(パラディ島)などという単純な図式は雲散霧消。
国を超えた個人の意思が民族の思惑すら薙ぎ倒す。
「進撃の巨人/単行本第29巻」
(2019年8月9日第1刷発行/諌山創著)
勢力図は不透明。誰が味方で誰が敵なのか。表層的旗色が意味をなさない全方位バトルロワイアル。
エレンはジークの計画(エルディア人安楽死計画)に本当に賛同したのか?
エレンがミカサ、アルミンに放った言葉は本心なのか。
イエーガー派に拘束された調査兵団。そしてイエーガー派と結託した反マーレ派義勇兵に制圧された全兵団。しかし、反マーレ派も1枚岩では…。
斥候としてパラディ島に潜入したマーレ陸軍エルディア人戦士隊、ピーク(車力の巨人)、ポルコ(顎の巨人)。始祖の巨人を宿すエレン目掛けて決死の大攻勢をかけるマーレ軍。その戦力の要はライナー・ブラウン(鎧の巨人)。
エレンvsライナー+ポルコ+ピーク。3対1のハンディキャップマッチ。
始祖をマーレに奪われたらそれこそゲームオーバー。兵団+義勇兵は一旦立ち位置を棚上げしてエレンの援護に回りますが、上空からはマーレ軍飛行船部隊、地上からは歩兵部隊の掃討戦。
文句無しのクライマックスなのですが、ここで困った事がひとつ…。
私、この話に飽きてきちゃいました。
マズイです。このままだと来年秋のThe Final Seasonまでテンションが維持できません。綺麗に終わらせるか、一度区切りをつけて、新しい話にするかしてもらわないと…。