ちょっと間が空いてしまいましたが、昭和のプロレス回顧シリーズ。
今回は初代タイガーマスクのデビュー戦を。
色んな意味で異例・衝撃・驚愕。
まず入場曲が生演奏!
タイガーマスクのテーマ「バーニング・タイガー」をブレイン・ウォッシュ・バンドが。
ビデオだと“タイガー! タイガー!”というシャウトしか聞き取れず、学祭チックな印象になっているのがちと残念。
続いてダイナマイト・キッドの入場。演奏しているのは何と外道。こちらはバンド演奏っぽくていい感じ。
で、リングに上がったタイガーを良く観ると、マスクが変(というかちゃちい)。
白いマスクにマジックで色塗ってヒゲつけたんかい?なやっつけ感満開。大丈夫か?
と思ったら試合開始直後に豪快な後回し蹴り。空を切ったものの、足の先端が自身の頭部を超えている「大リーグボールかよ!」な美しいフォルム。
ルチャ・リブレなソバット、ムエタイな蹴り、宙を舞うサマーソルト。
プロレス(当時)の常識を超える技の数々。
「あれ、俺今早送りボタン押したっけ?」と思う程の動きの速さ。キッドも技巧派で鳴らした選手ですが、タイガーに比べると同じことをやっているのに完全にスローモーション。
最後は場外から戻る際、ロープ越しに見舞われたブレーンバスターを空中で切り替えしての高角度ジャーマン・スープレックス・ホールド。
こういうのを衝撃のデビューと言うのでしょう。
因みにこの日のメインは、アントニオ猪木vsスタン・ハンセンのNWFヘビー級選手権王座決定戦(60分1本勝負)。
結果は猪木が勝って第19代王者となるもその場で王座を返上し封印。
何故、そんな事をしたのか? 勿論、全世界統一王座IWGP設立のためですよ。