デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

衝撃の博覧会。 初代タイガーマスク/デビュー戦

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ちょっと間が空いてしまいましたが、昭和のプロレス回顧シリーズ。

今回は初代タイガーマスクのデビュー戦を。

 

タイガーマスク v.s. ダイナマイト・キッド」
(1981年4月23日/蔵前国技館


色んな意味で異例・衝撃・驚愕。

まず入場曲が生演奏!

タイガーマスクのテーマ「バーニング・タイガー」をブレイン・ウォッシュ・バンドが。

ビデオだと“タイガー! タイガー!”というシャウトしか聞き取れず、学祭チックな印象になっているのがちと残念。

続いてダイナマイト・キッドの入場。演奏しているのは何と外道。こちらはバンド演奏っぽくていい感じ。

で、リングに上がったタイガーを良く観ると、マスクが変(というかちゃちい)。

白いマスクにマジックで色塗ってヒゲつけたんかい?なやっつけ感満開。大丈夫か?

と思ったら試合開始直後に豪快な後回し蹴り。空を切ったものの、足の先端が自身の頭部を超えている「大リーグボールかよ!」な美しいフォルム。

ルチャ・リブレなソバット、ムエタイな蹴り、宙を舞うサマーソルト。

プロレス(当時)の常識を超える技の数々。

「あれ、俺今早送りボタン押したっけ?」と思う程の動きの速さ。キッドも技巧派で鳴らした選手ですが、タイガーに比べると同じことをやっているのに完全にスローモーション。

最後は場外から戻る際、ロープ越しに見舞われたブレーンバスターを空中で切り替えしての高角度ジャーマン・スープレックス・ホールド。

こういうのを衝撃のデビューと言うのでしょう。

因みにこの日のメインは、アントニオ猪木vsスタン・ハンセンのNWFヘビー級選手権王座決定戦(60分1本勝負)。

結果は猪木が勝って第19代王者となるもその場で王座を返上し封印。

何故、そんな事をしたのか? 勿論、全世界統一王座IWGP設立のためですよ。