今何が見えていますか? とある科学の超電磁砲/乱雑解放編
「それでも…足掻き続けると誓ったんだ、私は! 教師が生徒を諦めるなんてできない!」
“神ならぬ身で天上の意思に辿りつく”事に魅せられた(いや、取り憑かれた)者たちが引き起こす悲劇。
第1期後半は先般ご紹介した「幻想御手(レベルアッパー)編」の後日談。
「とある科学の超電磁砲/乱雑解放(ポルターガイスト)編[北米版DVD-BOX]」(第1期2009年10月-2010年3月放送/長井龍雪演出)
学園都市に頻発する局地的地震「ポルターガイスト」。
その中心には常に転校生・春上衿衣の姿がありました。
レベル2のテレパシストである衿衣は、行方不明になった友達の助けを呼ぶ声が聞こえるという。その声が聞こえると同時に地震が。
友達の名前は枝先絆里(えださきばんり)。衿衣のロケットに入っていた写真を見て愕然とする御坂。
木山春生と記憶を共有した時に見た子供。木山の教え子。
マッドサイエンティスト木原幻生の“暴走能力の法則解析用誘爆実験”の被験者。今もどこかで昏睡状態のまま眠り続けている少女。
彼女たちを目覚めさせるために、木原はレベルアッパーを作り出し、1万人の大脳ネットワークを作り上げ…志半ばで逮捕されました。
しかし、鍵を握るであろう木山は人知れず保釈。
地震の正体は「RSPK症候群」。木山が、昏睡状態になっていた教え子たち「置き去り」を目覚めさせようとした際に発生した現象でした。
昏睡状態の子供達の「パーソナル・リアリティ」と春上衿衣の想いを利用して「レベル6」を生み出そうとする木原幻生の孫娘、テレスティーナ・木原・ライフライン。
クライマックスは、テレスティーナ率いる「先進状況救助隊 (MAR)」と、子供達を取り戻そうとする木山&御坂美琴たちの凄絶な総力戦。
注目は婚后光子(写真2枚目)。これまでは気は優しいのに中途半端な嫌われ者という可愛そうなポジションでしたが、ここではMARに拉致されかけた御坂を助け、追激戦にも参加。
エアロハンド(手で触れた物体から空気を噴出させて飛ばす能力)を使ってトレーラーを砲弾代わりにすっ飛ばし、軍用ヘリ2機を同時に撃墜するという見せ場を作っています(写真一番上)。
更に、犬猿の仲であった白井黒子と共闘するという夢のタッグも実現(写真4枚目)。
もう一人、やはりキーパーソンとなるのはレベル0の無能力者、佐天涙子(写真5枚目)。
全てを一人で背負い込もうとする御坂の前に立ち塞がる佐天。
「御坂さん…今、御坂さんの目には何が見えていますか?」
「何って…佐天さんだけど・・・・!!!・・・御免、あたし…」
脳の演算能力を混乱させ、能力者の能力を封じる音響システム“キャパシティ・ダウン”から御坂たちを救ったのも佐天。得物はバット(笑)。
最初は善人を装って登場したテレスティーナ(写真一番下)のキレっぷりも見事。
そして迎えた一応の大団円。しかし、学園都市上層部にとって、レベル6創出の誘惑はそう簡単に諦められるような代物ではなく…。
第2期「S」に続くのでした。
※参考:「レベル0の苦悩。 とある科学の超電磁砲/幻想御手編」
→2013年6月24日