徹頭徹尾汚い。血糊糞便吐瀉粘液。しかし文句を言うのはお門違い。
なぜならここはトロマヴィルだから。
「チキン・オブ・ザ・デッド/悪魔の毒々バリューセット」(2008年/ロイド・カウフマン監督)
何か二本立てグラインドハウスっぽいタイトルですが、1本の映画です。
誇り高き先住民族トロマホーク。彼らの聖なる墓所にフライドチキンのチェーン店が。
トロマホーク族の怒りと、殺され続けてきたチキンの恨みが今ひとつに。
チキンを喰った人間が次々ゾンビ(もしくは鳥人間)化。
全編、うんこ、しっこ、ゲロ、血その他体液のスプリンクラー大宴会。
それでもちゃんと、ファーストフードの衛生面、怪しげな原材料、常識のないアルバイト(←これは今の日本でも切実な問題)などしっかり糾弾(?)し、アラーもキリストも等しく馬鹿にする姿勢は流石トロマ。
更に恐ろしいことに本作、ミュージカルです。しかも、かなり丁寧に撮っています。
歌って踊ってまぐわって食べて殺して垂れ流す…久しぶりに最低の映画を観た満足感がひしひしと伝わってまいりました(正直、テンポはちょっと悪い)。
あまりゲロゲロな写真を並べるのも気が引けたので、画像は毒の無いところから。
何かと言うと自爆したがるアラブ女のアルバイターがナイスでした。
★ご参考