デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

師匠降臨。 中二病でも恋がしたい!戀♯3

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こじらせている人とぶり返している人と見事なまでにブレない人と。

根が深いなあ、中二病

中二病でも恋がしたい!戀/第3話・迫撃の…魔法魔王少女」(2014年1月27日BS11放送/河浪栄作演出)

富樫勇太を中二病に罹患させた張本人・ソフィアリング・SP・サターン7世こと七宮智音(しちみやさとね)遂に登場。

富樫家の直上、空室となった元六花の部屋に越してきた智音はロープで富樫家のベランダへ。

てっきり勇太狙いかと思いきや、目的は六花。

中二病の嗅覚で六花を“天使”と看過し、挑戦しに来た…って何をやっとるんだね、君たち。

制服から六花の高校を割り出し、勝手に侵入した挙句に校内放送で天使を呼び出し。これを聞いて「呼び出しだ」と応じる六花もどうかと思いますが、運命に導かれた二人は壮絶な妄想戦を開始。

気合の入った出会いの交差でしたが、ちょっと長い。ストーリーらしいストーリーが無い所に入る冗長な妄想戦は単なる尺稼ぎです。

智音と再会した勇太ですが、三角関係には発展せず。ここいらへんの“ユルさ”が今期の特徴でもあるわけですが、スパイスの効かない展開はちょっと喰い足りません。

智音は中二病まっしぐらな実にイタイ少女ですが、バランス感覚のある大人でもあります(勇太と昔話に花が咲いて六花が孤立するや素早く話を六花に振って場の雰囲気を和ませる、など)。

当の六花も中二病こじらせ気味で、凸守と電車の窓に張り付く(座席に逆向きに座る)様は最早幼児退行。

丹生谷(モリサマ)も反射的に精霊について語ってしまう(六花、凸守、くみんが同時にメモをとるのが可笑しい)など、完全にぶりかえし気味。

生涯封印を誓ったはずの勇太のダークフレイム・マスターも邪王心眼に合わせて頻繁に封印解除。

この流れに乗ろうと頑張るくみん先輩も含めて全員が病状を悪化させています。

キャラ立ち一番、お話二番な作りの中でこの展開が吉と出るか凶と出るか。中二病の「けいおん」化(もしくは「みなみけ」化)は可能なのか。

一色は今回も登場と同時に瞬殺。完全に出オチキャラになっています。これはこれで毎週の風物詩で良いかもしれません。