デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

ブレ無し迷い無し躊躇無し。 生徒会役員共*

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「締りの悪い女とは思われたくないからな!」

シモネタ一筋迷い無し。決して揺るぐことの無いパフォーマンスも素晴らしいですが、中の人のブレの無い仕事ぶりも驚嘆に値します。

生徒会役員共*」(2014年1月~/金澤洪充監督)

女子高から男女共学となり、圧倒的多数の女子(大半が百合)と一握りの男子で構成される私立高校・桜才学園。

性の妄想が炸裂する学園における秩序の象徴、生徒会。しかし、ここも(いや、ここが一番)まともじゃない人たちの巣窟でした。

メインヒロインとなるのが生徒会長・天草シノ。

中の人は日笠陽子。どうも私はこの人の声とキャラが大好きなようです。

けいおん秋山澪(写真2段目左)にはじまり、「IS」篠ノ乃箒(同右)、本作とキャラも声もほぼ一緒。

髪は黒でストレートでロング。長身。文武両道。勝気。男(侍)言葉。

僕は友達が少ないNEXT」の日高日向はキャラデザこそ異なりますが、豪放磊落で力持ち。生徒会長で主人公を生徒会に勧誘する辺り本作と立ち位置丸被りです。

これらに共通する「役作り? 何言ってんの、あたしは日笠陽子よ」なブレの無い喋りっぷりを聞くと妙に安心してしまいます。

もうひとり、別の意味でラッセル車の如き存在感を放つのが、新聞部部長・畑ランコの中に入っている新井里美

怪優です。

決して真似のできない節回し、アクセント、テンション。

ある意味、おんな広川太一郎を襲名できる人なのではないかと(男の正当な後継者は若本規夫でしょうか)。

畑ランコは鼻・口が意図的に描かれない事が多く、それだけでちょっと人外な印象を与えるのに二期4話の沖縄修学旅行編では、手足がイカのようになって軟体動物化し、実は深き者どもなんじゃないかと思えるくらい。

新井里美の暴走キャラに作画が乗せられているのかもしれません(原作通りだったらごめんなさい)。

「とある」シリーズ(白井黒子役)の時は、初めのうちこそ台本に“新井さん抑え気味で”とか“飛ばさないで”とか書いてあったらしいのですが、そのうち、「あ、もう新井さんは好きにやってください」と放任状態になったそうです(2期DVDの音声解説より)。

とことんシモネタ、どこまでも日笠、治外法権・新井。

見所満載(?)のシリーズです(これ、BOX出ないのか。OVAとかこまめに出されても場所とるし。せめて1期~OVAだけでもひとつにまとめてくれんかのう)。