デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

死に至る病を引き剥がす! キルラキル♯21未完成

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「皐月ちゃんを馬鹿にするなぁ! 皐月ちゃんの砂の城は鋼の砂の城なの! 簡単に崩れ去ったりしないの!」

様々な人の想いが交錯する胸熱回でしたが、特に蛇崩乃音のこの台詞にはグッときました。

皐月様ではなく皐月ちゃん。幼稚園児の皐月が乃音に言った「自分の心の摩天楼は絶対に壊れない」も踏んでいます。

キルラキル/第21話・未完成」(2014年3月8日放送/雨宮哲演出)

純潔に喰われ、記憶を上書きされ、羅暁の下僕と化した流子。人衣圧倒モードを起動させ、裸の太陽丸に高速着艦。

対するは鮮血を纏い、人衣一体モードを起動させた鬼龍院皐月。

しかし、心通わさないかりそめの人衣一体は攻撃に隙を生み、皐月はボコボコに。

自ら囮となって四天王に勝機を託す皐月。信頼という連携でこれに応える四天王。

「しかし、あの皐月様が四天王との連携作戦を提案するとは。何より驚いたのは満艦飾くんがこの複雑な伝言をちゃんと伝えられたことだ」

「皐月様が手に書いてくれました!」(写真4枚目。マコでも読めるように全部ひらがなで書いてある)

「流石、用意周到」

流子のバックをとった蟇郡が救急救命吸引具を使って流子と純潔を分離しようとしますが、起動停止。そこに割って入る針目縫。

「絶っ対、流子ちゃんは純潔を脱げない。だって、流子ちゃんの体の中の生命戦維と純潔の生命戦維をしっかり結んでるんだもん! 無理に脱がそうとしたら、千切れてショックで死んじゃうよ」

「ヒドい! 何の罰ゲームよ! ううむ…とう! 満艦飾マコ、参る!」

戦場に乱入し、満艦飾劇場で流子を説得しようとしたマコですが今回ばかりはまるで通じず。針目の攻撃に晒されたマコを鮮血が庇った拍子にマコが鮮血を着込むアクシデント。

「似合わない服着て頑張っている女って一番嫌い。みっともなくて虫唾が走る」

マコもろとも鮮血を殺るよう炊きつける針目。守る鮮血。

「マコも守る。だが、守りたいのはお前もだ、流子。今ここでマコを殺したら一番傷つくのはお前だ。だから絶対にマコに手は出させない」

一瞬の隙を突いて流子の胸元を縛斬で切り裂く皐月。

「今だ満艦飾! この傷口に鮮血を突っ込め! 鮮血! 純潔と結びついた纏の生命戦維、お前の力でふりほどけ!」

熱い!熱すぎる!

鮮血と共に流子のインナースペースに飛び込むマコ。そこは流子と服の結婚式場。

片太刀バサミでマコを斬りつける流子。鮮血から噴き出す血潮を浴びる流子。

それはマコの、皐月の、そして幾ばくかは自分の血。

ウェディング・ドレスが、肌が、世界が真っ赤に染まる…。

迸る閃光と流体エネルギー。吐き出される鮮血とマコ(エヴァ旧劇場版でアスカが覚醒した時とそっくりだ)。

「よくも、こんな服、着せやがったなあああ!」

自らの手で純潔を引き剥がす流子。

「よせ纏! 無理に引き剥がすと死ぬぞ!」

「死んでいいんだよ! 死んでも脱がなきゃいけねえんだよぉ! でなきゃ、また鮮血を着られないだろうが!」

降り注ぐ血の雨の中、全身を真っ赤に染めて全裸で仁王立つ流子(ここは「死に至る病」で第12使途レリエルを引き裂いて生還した初号機のようだ)。

僅か20分そこそこでこの展開。速い、熱い、濃い。これで遂に姉妹共闘か。

次回、渡辺真知子唇よ、熱く君を語れ」。