何だか良く分からないものこそ…。 キルラキル♯22
「世の中は訳わかんない奴がうろうろしているくらいがいいんだよ!」
純潔を自らの生命戦維ごと引き千切って血まみれの覚醒・生還を果たした流子。
曼荼羅畑で事ある毎に触れている“古今東西英雄神話の通過儀礼”、擬似的な臨死体験と復活を経験。
そして迎える神話のクライマックス、これも相場が決まっています。“親殺し”です。
「キルラキル/第22話・唇よ、厚く君を語れ」(2014年3月15日放送/清水久敏演出)
とうとうここまで来たか感ひとしおの22話。
生還した流子は遂に鮮血とゲッターな(あるいはガンバスターな)合体を。
我が手に取り戻した父の形見“太刀きりバサミ完成版”で針目縫の両腕切断!(「サンタ・サングレ」だ! しかも、生命戦維の再生能力ごと裁断! 写真2段目)
針目救出のために鳳凰丸がCOVERS軍団を放ちますが、片っ端から救急救命吸引具の餌食に。
COVERSから救出されたのは、テニス部部長・函館臣子、ボクシング部部長・袋田隆治など懐かしい面々(総力戦の準備は整った!)。
流子を駒として扱った非礼を詫び、頭を下げる皐月(写真3段目)。
「今分かった。世界は1枚の布ではない。何だかよく分からないものに溢れているから、この世界は美しい。その世界を守るため一緒に戦ってくれ、流子」
これまで“纏”だった呼び方が“流子”に。呼称は名乗りに匹敵するドラマの要。
打倒・羅暁。夕陽をバックに共闘を誓う皐月と流子。
ノーサイドの宴は、満艦飾家名物“何だか良く分からないものを刻んでぶち込んだコロッケ”パーティ。
皐月、四天王、流子、満艦飾一家、ヌーディスト・ビーチの面々が輪になって食事。
もはや大団円と言っていい絵柄です。
蟇郡の皿に盛ってあるコロッケが“マコ仕様”になっている(写真4段目)のが、こそばゆいですね。
ひとり輪を離れ、鮮血の話し相手になってやる流子。
勿論、これらは嵐の前の静けさ。
全人類をCOVERS化した上で地球全土を服で覆い、地球そのものを養分として爆発・四散する事で次の種子を宇宙にばら撒くという羅暁の計画を阻止しなければなりません。
仕立て直した純潔を着た皐月と鮮血を着た流子が姉妹同時変身。
初めてダブルライダーを見た時の高揚感を思い出しました。
頬染めながら「ね…姉…」と口ごもる流子が妙に愛らしくて困ってしまいます。
鮮血疾風、純潔旋風を起動させて舞い上がる姉妹。
一方、裸の太陽丸の眼前には海底から現れた戦闘特化型巨大COVERSが。
あまりのデカさに怯む四天王。そこに現れたのは、
「本能寺学園喧嘩部長満艦飾マコ、ここに復活! この船は私が守る!」
どこまで盛り上げれば気が済むんだ中島かずき。