曼荼羅畑が繰り返し主張する“名乗り”の効能。
里見 蓮太郎が主人公として名乗りをあげました。
蛭子影胤・小比奈、地獄の父娘ペアの手に渡ってしまったアタッシュケース。
その中身は、ステージ5のガストレアを呼び寄せる事ができる触媒。
ステージ5召還の準備を進める蛭子sを急襲する民警精鋭部隊。結果は玉砕。
遅れて現場に向かう蓮太郎&延珠。背中を守るのは伊熊将監とはぐれたイニシエーター、千寿夏世(せんじゅかよ)。
現場は累々たる屍の山。自らの得物に貫かれて息絶える伊熊将監。
待ち構える蛭子父娘。機械化された体で勝負を挑むもドテッ腹に風穴開けられて大量失血する蓮太郎。駆け寄る延珠。
「蓮太郎! わらわをひとりにしないでくれ!」
蓮太郎がポケットから鷲掴みにしたもの、それは出撃時、室戸菫に託されたAGV試験薬。
「AGV試験薬はガストレアウイルスによって生成された。ガストレア並みの再生能力を与えるが20%もの確率でガストレア化させてしまう」
回復か、怪物化か。躊躇している暇は無い。勝負! 一瞬、赤く変わる蓮太郎の眼。しかし…。
「賭けに…勝ったぞ」
復活した蓮太郎は影胤のマキシマムペインを打ち砕き、顔面パンチ! 力石のアッパーを喰らったジョーのように舞い上がった所にダメ押しのネリチャギ喰らった影胤はそのまま海中へ(写真1枚目)。
対抗手段はただひとつ。線形超電磁投射装置、またの名を‟天の梯子”。
「金属飛翔体を亜高速まで加速して撃ち出すレールガンモジュールよ」
蓮太郎はバラニウムで出来た右腕を引きちぎると射出口へ。レールガンはマニュアル操作に。
「距離50kmの目標に手動で当てんのか…」
それって、レールガンでヤシマ作戦でロケット・パンチって事か。豪儀だな。
亜高速で放たれた(なんて事が地上で可能かどうかは知りませんが、とにかく放たれた)腕はガストレアを射抜いて殲滅。
外に出ると瀕死の千寿夏世が。もがれた右腕にはガストレア化の兆候…。
「どうして逃げなかった?」
「見つかっちゃい…ました…将監さんは?」
「…無事だ」
「人のまま私“も”死なせてください」
嘘が下手だな、蓮太郎。
「私の存在を肯定してくれたあなたを死なせたくなかった。だから頑張った。辛かったけど生きてて良かった…ありがとう」
えええ、夏世退場かよ。
「里見さんてあんまり友達いないでしょ? 私が友達になってあげます」
…ええ娘や(泣)。
そこにあったのは1台の赤い壊れた三輪車。そんなものが何故?
考えられるのはステージ5のガストレアはかつてその三輪車の持ち主だった、という事でしょうか。
ガストレアと戦う少女がやがてガストレアになる(またしても激しいデジャヴ)。
蓮太郎の正体判明、影胤との一騎打ちと勝利、ステージ5の出現と殲滅、千寿夏世の死とガストレア発生に関する謎…。まるで最終回(第1期・完)な展開です。
一件落着して仲良く肩並べて木漏れ日の中を歩く蓮太郎と延珠。しかし、最後に映った延珠の診断カルテには衝撃の数値が。
体内浸食率42.1%、形状崩壊予測値 残7.2%。
ええええ!延珠ぅ! 誰か彼女のソウルジェムを浄化…じゃない、浸食率を下げてやってくれえ!