デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

三角マークを背負った男がまたひとり…。 追悼:鈴木則文

イメージ 1
鈴木則文監督がお亡くなりになりました。

5月15日。脳室内出血。80歳。

お名前は勿論“のりふみ”が正解ですが、やはり“ソクブン”とお呼びした方がしっくり来ます(あと、長谷部安春(アンシュン)監督も同じ箱に入りますね)。
 
鈴木監督と言えば「トラック野郎」シリーズであり、「緋牡丹博徒」シリーズ(脚本)なのですが、わたしの中では、
 
「徳川セックス禁止令 色情大名」(1972)であり、「聖獣学園」(1974)であり、そして何と言っても、
 
「堕靡泥の星 美少女狩り」1979)です。
 
原作の持つスケールのデカさやピカレスクな味わいはありませんでしたが、にっかつに殴りこんでロマンポルノとは一味違う則文節を奏でてやる、という意気込みは十分感じる事ができました。
 
80年代前半の「伊賀野カバ丸」→「パンツの穴」→「コータローまかりとおる!」の3連打も(色んな意味で)捨て難い(決してお薦めしている訳ではないですよ)。
 
作監督とは違った意味で“三角マーク”を背負っていた人だと思います。
 
ご冥福をお祈りいたします。