デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

因果律の迷宮。 トランス・ワールド

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「ここはウィスコンシンミルウォーキーの郊外よ」

 

「違うわ。ここはニューハンプシャーよ」

 

「何を言っている? ここはオクラホマシティーサウスダコタの中間だ」

 

各々の事情で森(と言うか広がりたいだけ広がっている雑木林)で迷い、主の無いキャビン(と言うか掘っ立て小屋)にたどり着いた3人の男女。

 

彼らの間には状況の認識に対する微妙なズレが…。

 

「トランス・ワールド」(2011年/ジャック・ヘラー監督)

 

原題は「Enter Nowhere」。“どこにも入るな”って感じでしょうか。


最初に登場するサマンサが小屋の先客であるトムと出会い…という冒頭部分では話の先が全く読めません。

 

実はトムがヤバイ奴というサイコ・サスペンスなのか、小屋が呪われているというキャビン・ホラーなのか。

 

果たして実態は…。


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昔なら、リチャード・マシスンロッド・サーリングが好んで書いていたであろう題材、要するに現代版トワイライト・ゾーンの一編でした。

 

話が転がりだすまでは、作品ジャンルすら分からないので、ちぃっとイラつくかもしれませんが、本題に入った途端、俄かに面白くなってきます。

 

ここから先は何を言ってもネタバレになるので割愛しますが、超低予算(推定50万ドル。出演者は一瞬しか映らない夢の中の人影まで含めて8)という与件をアイデアで押し切った佳作です。

 

ただ90分引っ張るのはちょっとキツいかも。テレビの60分枠に収まるくらいのボリュームだったら傑作の部類に入ったかもしれません。

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トム役のスコット・イーストウッドはクリント御子息。他にサラ・パクストン、キャサリン・ウォーターストーン(サム・ウォーターストーン娘)。

 
カーク・ダグラス息子とヘンリー・フォンダ娘が競演したチャイナ・シンドロームみたいなものでしょうか(いや、違うな)


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