
次々とシステムダウンしていく現実社会。電脳世界にダイブした颯太は立ち塞がるサイクロップスな天使軍団とバーチャル・ウォー。
ちょっと待て。俺は今何のアニメを観ているんだ?

菜波を除く全員の記憶から颯太の存在が抹消された前回。
クエスト寮の颯太の部屋は誰も住んでいない“開かずの間”。
季節は巡って春。3年生美森の卒業に合わせて取り壊しが決まったクエスト寮。別れの日、颯太の部屋のドアを破った菜波は何者かが颯太に宛てた旧い手紙を発見。
「これは…わらわの筆跡ではないか!」

実の所、全く理解が追いついていないのですが、頑張って整理してみましょう。
今までのお話の舞台は全て電脳空間上の仮想世界でした(なんですとお!)。
現実世界では颯太はブレードフィールド公国の王子。そして菜波はその姉。
世界中の情報網を御する事でブレードフィールド公国の価値を高めてきた秘密機関、七徳院。そのメインサーバが天使客船(と聞こえるのだが裏が取れない。曲線としている所もある)のハッキングを受け…。
七徳院No.0は、代々異能者が生まれる家系に生まれた颯太をあまたの仮想世界にリンクさせ、膨大なシミュレートを行うことでその異能を発現させようと画策(要するにネオを覚醒させようとしていた訳です)。
姉、菜波も弟を救うために仮想世界にダイブ。しかし、これを察知したNo.0が、菜波の人格を二つのデータに分離。ひとつは仮想世界に幽閉、もうひとつは記憶を書き換えて颯太のクラスメイトという駒にあてがった…。
「何かこう、事実関係を確認しているだけでムカムカしてくるんじゃが…」
七徳院のメインサーバが落ちれば、仮想空間も消滅してしまう。茜も、菊乃も、恵も、美森も、凛も、鳴も、くるみ子も皆。
瑠璃の導きでふたりの菜波が邂逅、記憶を同期させ再びひとつに。
「時の概念など存在しない電脳空間で戦い続ける颯太を何としても助けねば。颯太を大切に想う王旗を掲げし勇者たちと共に!」
「リング」の世界が全て顕微鏡の中のシミュレーションだった事が明かされる「ループ」を読んだ時に近い衝撃を感じましたが、この展開はちょっと燃えました。
公国に伝わる御伽噺を聞いた時の颯太と菜波の感想、
「感動的なビターエンドより、どんなに陳腐なご都合主義でも、皆幸せに笑って終わるハッピーエンドが良い!」
というのもツボでした。
クエスト寮地下通路からメンバー全員揃って電脳世界にダイブ。
「姉と愉快な仲間達、見参なのじゃ!」

何気に深雪・マッケンジーが仲間に加わっているのが大笑いですが、これも“陳腐なご都合主義”の一環なのでしょう。
にしても木戸ちゃんが“姉”を名乗る日が来ようとは…。