デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

思えば遠くに来たもんだ…。 彼女がフラグをおられたら♯13最終回

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人間を試し続ける神と、運命に抗う人間。

 

人間に絶望し続ける神と、信じる事を諦めない人間。

 

決着の舞台は電脳世界。

 

学園イチャラブコメディだったはずなのに、思えば遠くに来たもんだ…。

 

「彼女がフラグをおられたら/第13話・彼がフラグをおられたら」201472日深夜BS11放送/上田繁演出

 

名前にちなんだコスチュームに身を包み、勢ぞろいした“姉と愉快な仲間たち”(うわぁ、ドラグーンまで出しやがった…)。


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ラスボスフラグを立てて突っ込んでくる天使客船(プレミアム・アンブリエル号)。

 

迎え撃つ颯太の頭に逆流してくる“あの日”の記憶。事故の真実。

 

プレミアム・アンブリエル号には主要キャラ全員が乗船していました。

 

爆煙に巻かれ悲鳴の交錯する船内。瓦礫の下敷きになった颯太を皆で助けようとした時、巨大な支柱が倒れてきて…。

 

「皆、ここで死ぬのか…。そんな運命って…あるのかよ!」

 

「では、その運命を改変する選択肢がある、と言ったら?」

 

声の主はラプラスの魔サクラメントと同じ顔を持つ天使の化身

 

「皆様方の死亡フラグをひとつに束ね、その運命をあなたが代わりに背負うのです。あなたがありとあらゆる絶望に苛まれ、死んでいくこと…それが全ての命を救う代償です」

 

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何と…颯太の死亡フラグは巨大な十字架だったと…。

 

「皆の死亡フラグをすべて…僕に!」

 

「いいでしょう。そしてもうひとつ、この事故に関する記憶を皆様から消去させて頂きます。皆様は出会ってなどいなかった。あなたはただ一人孤独に生きて自身の選択を、これからやってくる地獄をもたらす何者かを呪いながら最後を迎えるのです

 

“呪ったりするものか…だって僕は知っている。世界に生きる人々の心がこんなにも美しいことを。だから、どれだけ絶望しようとも、僕は叫び続ける。この世界は美しいと!

 

思い出した…すべてを。

 

ヒロインズのアシストを得てラスボスに向かっていく颯太。

 

電脳と現実の相関とか記憶の共有とか細かいことを考えてしまうと混乱の底なし沼にはまってしまいそうですが、片目閉じて観れば良くできた大団円だと思います。

 

広げたい放題広げた風呂敷をよくここまで畳んだものです。

 

ひとまずオチはついたので、あとは“イチャラブ”のところだけを取り出した“ふもっふ”な特別編でも作ってもらえれば思い残す事はありません。


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