「里見くんは影胤事件の黒幕・天童菊之丞も狙撃事件の斉武宗玄も裁く事ができなかった。でも、私は天童和光を裁く事ができた。どうしてだか分かる? それは、私が悪だからよ!」
闇の中でのアルデバラン迎撃→聖天子様が光の援軍→ノリノリで暴れまわるレギュラーメンバー→アルデバランに仕込んだ爆弾不発→蓮太郎が捨て身の特攻を試みるもバラニウム浸食液の攻撃を受けて片足消滅→彰磨兄ィが相手を内側から崩壊させる邪拳で再特攻…
…と盛り沢山の第3次関東会戦でしたが、後半の闇木更降臨で全部吹っ飛んでしまいました。
まさか最後の最後に木更がダークサイドに堕ちるとは。
恐るべし、天童式抜刀術。
「ブラック・ブレット/第13話・神を目指した者たち」(2014年7月2日深夜BS11放送/小島正幸演出)
甚大な被害を出しながらなんとかアルデバランを倒し、ガストレア軍団の東京侵攻を食い止めた蓮太郎ら。
エピローグは“何故、アルデバランは32号モノリスだけを狙ったのか”の種明かし。
32号モノリスの建造を請け負ったのは木更の兄のひとり天童和光。
ま、要するに原材料(バラニウム)をケチって薄めた手抜き工事だった訳です。浮いた利益は権力者懐柔の実弾に。
今回に限らず、天童家はこうした悪行によって手に入れた財産で今の地位を得たようです。
これを告発しようとしたのが木更の父。それは困ると野良ガストレアの仕業に見せかけて木更含めた家族皆殺しを図ったのが和光ら息子連中と祖父菊之丞。
この時、木更をかばった蓮太郎は片目・片腕・片足を失い、木更も肝機能に重篤な障害を。
木更と和光は刑事事件に発展しないよう互いに立会人を立てて決闘。
木更が自ら編み出した天童式(いや、最早木更式か)抜刀術が一瞬で和光の左足を切断。
命乞いのため、両親暗殺の経緯と関係者を歌う和光。黙って立ち去る木更。
「た、助けてくれるのか、ありがとう、ありがとう、ありが…!」
一撃にして二撃。二撃目が断ち切ったのは足だけではありませんでした(これは、あれだ…ひでぶとあべしって奴だ)。
躊躇も憐憫も無く、一切の感情を捨てて復讐の幕を開けた木更。開いた瞳孔、歓喜の笑顔。“褒めて褒めて”と言わんばかりに抱きついてくる木更に蓮太郎ドン引き。
ここで一緒にドン引いた視聴者も多かったと思いますが、私は復讐のためならあらゆる行為は正当化されなければならないと思っている人間なので、アドレナリン大放出。
初めて木更というキャラに魅力を感じました。
「俺は木更さんの敵になるかもしれない…」
延珠とティナに向かってぽつりとつぶやく蓮太郎。夕陽の中、独り去っていく木更。
恐らく物凄い勢いで原作を端折っているのではないかと思いますが、1期としては見事な幕引きだったと思います。
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