英国TOTALFILMが「素晴らしき現物効果25選」(25Greatest Practical Effects)を発表しました。
いわゆるハンドメイドな特撮の事ですが、アナログな特殊効果で私がいつも思い出すのが「ザ・ショック」(1976年/マリオ・バーヴァ監督)。
子供が駆け寄ってくると母親の前で死んだ夫にすり替わる、あのシーン(上の写真参照)。
何の事はない、母親の手前でしゃがんでいた男優が子供の通り過ぎるタイミングで立ち上がっただけ。カメラワークの勝利です(金掛けたモーフィングよりこっちの方がよっぽど知的)。
さて、話を元に戻してランキングを眺めてみましょう。
ロブ・ボッティンの顔面芸つながりで「トータルリコール」の“顔面パラパラ”も外せません。
以下、それっぽいものを拾っていくと…、
12位に「レイダース」のナチ顔面ドロドロが。でも顔面ドロドロなら「魔鬼雨」だよなあ。
全身ドロドロなら「吐きだめの悪魔」かそのものズバリ「溶解人間」。
ゾンビもスキャナーズも瞬間的なショック描写ですが、フューリーは全身木端微塵という景気の良さに加え、直前の溜め、爆発の様子を複数カメラでスロー撮影というしつこさが加わって、クライマックスに相応しい盛り上がりを見せてくれます。
こちらの効果担当はリック・ベイカー。
因みに「ゾンビ」は“ゾンビの頭をヘリチョンパ”シーンで14位に入っています。