どのキャラがどのキャラと絡んでも最後の感想は必ず、
「お、お前ら馬鹿だろ(笑)」
どこまでも駄目駄目なのにどこまでも愛おしい(除く前野)。お馬鹿満開群像劇。
「月刊少女野崎くん」(2014年7月-9月放送/山崎みつえ監督)
タイミングずらしてしまいましたが、ようやく全話一気観したので。
女子高生・佐倉千代は、予てより想いを寄せていた野崎梅太郎に告白。
「ずっとファンでした!」
何故か野崎から返ってきたのはサイン色紙。あれ? いや、そうじゃなくて…
「ずっと一緒に居たいって言うか…」
「今から俺の家来る?」
まさかの超展開に困惑する千代に渡されたのはマンガの生原稿。
「じゃ、ベタよろしく」
野崎くんの正体は、繊細な心理描写の恋愛漫画で定評がある売れっ子少女漫画家・夢野咲子。
千代は美術部。掲示板のポスターなどでその“塗り”の技術を高く評価していた野崎はひそかに(恋愛とは別の意味で)千代を狙っていたのでした。
なし崩しにベタ担当となった千代でしたが、覆面漫画家のもとには様々な覆面アシスタントが。
絵心ゼロのくせに花や小物だけは完璧な特殊効果担当・御子柴実琴(みこしばみこと/みこりん)。
イケメンで歯の浮く台詞を並べながら自らの台詞に赤面する残念過ぎるツンデレ(野崎の漫画「恋しよっ♡」のヒロイン、マミコのモデル)
中の人が岡本信彦氏なので“ツンデレなアクセラレータ”って感じです。
背景担当の堀は演劇部部長。背景を描く代わりに花形役者・鹿島遊(かしまゆう)主演の演劇台本を野崎に書いてもらっています。
鹿島遊は“学園の王子”と呼ばれるイケメンの女生徒。部活をサボろうとしては部長の堀に鉄拳制裁を喰らっていますが、それは自分が部長にとって特別な存在だからとポジティブに捉えています(端的に馬鹿な子です)。
サブキャライチ押しは千代の友人・瀬尾結月。
“声楽部のローレライ”と呼ばれるほどの美声を持っていながら、性格がさつ、空気読まず、相手思わず、スポーツさせれば反則上等とこれまた残念過ぎるヒロイン。
天然腹黒ギャップ萌え。こういうタイプ、好きです。私。
男も痛いが女も痛い。男と女が尚痛い。組み合わせによって役割が微妙に変わる総ボケ総デレ総突っ込みな関係がなんとも微笑ましく…。
幾つか出来るカップルが、何だかんだ言って君らお互い好き好きだろ?な感じもいい。
最終回の直球ストレートなサブタイ「この気持ちが恋じゃないなら、きっと世界に恋はない。」にはサブタイ・オブ・ジ・イヤーを差し上げましょう。
この手の学園もので“ほっこり”するとは思わなかったので嬉しい誤算でした。
▼おまけ。「月刊少女野崎くん」を愛読しているあの人。
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