誰が何と言おうと、
男の価値は銃のデカさで決まるんだ!
No Matter What They Tell You,
It's The Size Of Your GUN That Counts.
これはひょっとして監督の持論なのか。
「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」
(1997年/ジョエル・シュマッカー監督)
OPでバットスーツの装着を接写(凄くダサい)。特にヒップ強調(いらんがな)。
う~む。のっけから監督の性癖(ゲイ)満開。
バットマンはヒーローの苦悩から隔たること100万光年のジョージ・クルーニー。
時期的には「フロム・ダスク」の翌年、「ERⅢ」の真っ只中(同年に「ピースメーカー」)です。
敵役フリーズにシュワルツェネッガー、アンチヒロイン、ポイズン・アイビーにユマ・サーマン。更にバットガールとしてアリシア・シルバーストーン。
特撮にジョン・ダイクストラという超豪華布陣…にもかかわらず。
色合いは「ティム・バートンって誰?」なコミック調。どちらかと言うとTVシリーズに近いノリ。箱で言うと「フラッシュ・ゴードン」と同じ箱に入ります。
要するに“ちょっとお間抜け”。割り切って観ないと凄まじい肩透かしを喰らいます。
とは言え、詰め込み過ぎだよねえ。
フリーズの暗躍とポイズンの介入、執事アルフレッドの病気とバッドガールの参入、バットマンとロビンの子供の喧嘩etc.
バットガールって必要だったのか? アクションやるにはちいっと太り過ぎな気もしますし(撮影中にも数ポンド肥えて、スーツのサイズ直しが必要になったらしい)。
シュワとユマは大奮闘(キャリア棒に振る気か!?)。因みに監督のフリーズ役セカンド・チョイスはスタローン、サード・チョイスはハルク・ホーガンだったそうです。
ついでにポイズンのその他候補は、ジュリア・ロバーツ、シャロン・ストーン、デミ・ムーアなど。
難点を挙げるとすると、アクションの演出に全くキレが無い事と、視点があちこち飛ぶ事でしょうか。
いっそ、フリーズの誕生からシュワ目線で描いて、その本流にバットマンとポイズンが絡んで来る、くらいの配分で撮れば、キャラ立ちの印象深い作品に仕上がったのではないかと思います。