デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

最強中継伝説。 ティム“リッパー”オーウェンズの思ひで

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3月に“鋼鉄神”ジューダス・プリーストが来日します。

 

KK・ダウニングという主砲を欠いた状態ではありますが、ロバート・ハルフォードを生で観る(聴く)機会はこれが最後なんじゃないかと思います。

 

で、ここでこんな事言うのはちょっとどうかしてるんじゃないかと自分でも思うのですが、できればティム“リッパー”オーウェンを擁したプリーストが観たかったなぁ。

 

93年にロブが脱退、3年の空白期間を経て96年に加入したティム。

 

プリーストのコピーバンドというアマ歴しかないのにいきなり本家昇格! メタル・ゴッドと呼ばれるロブの後任という“見上げれば首が痛くなる”くらい高いハードル。

 

しかし、その喉は飢え乾いていたファンを潤すに十分なものでした。


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結局、2003年のロブ復帰時に脱退。残念ながらプリースト・メンバーとしてのティムの雄姿を生で拝む機会はありませんでした。

 

私がティムと“ひとつ屋根の下”に入ったのは2009年。イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォースの来日公演(しかも、ディープ・パープルとセット)    。

 

この時は自身が抱える体内アンプを完全に持て余している感じで、ひたすら叫び続けておりました(ぶっちゃけ、ちとうるさい)。

 

終盤には、「グリーン・マナリシ」リースト・ナンバーですが、元々はフリードウッド・マックのカバー)~ヒロシマ・モナムール(アルカトラス・ナンバー)~ライジング・フォース」という怒涛の畳み込みメドレー。

 

特に「ヒロシマ~」は安定感抜群(グラハム・ボネットはライブでは高音がヘロッとなる)。

 

ロブのような年齢を技術で隠す老獪さなど微塵も無く、“(声が)出るから歌う”というストレートな歌唱は個人的には好感度大。

 

ロブは元々派手に動くタイプではなかったですが、復帰後は完全に立ち位置が固定化してしまい、ライブアクトとしては少々喰い足りません(ブルース・ディッキンソン100とした5未満だと思います)。


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私結構、“中継ぎ”ボーカリストって好きなんですよ。

 

アイアン・メイデンでブルース・ディッキンソンの脱退から復帰までを繋いだブレイズ・ベイリーとか。

 

MSGでグラハム入れるからって首になって、グラハムが逃げたからって呼び戻されたゲイリー・バーデンとか(これは“中継ぎ”じゃなくて“敗戦処理”か…)。

 

プリースト時代のティムが観たい人は、2001年のLIVE IN LONDONがまるっとTUBEに上がっているので、覗いてみてください。

 

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