ソ連来ず。悲劇の叛乱、ワルシャワ蜂起。
ドイツ軍の殲滅戦の前に敗走を続けるポーランド市民軍。
残された退路はただひとつ…。
「地下水道」(1956年/アンジェイ・ワイダ監督)
抵抗三部作の2作目。本来であれば、当時のポーランドが置かれた状況を踏まえて、歴史的含蓄のあるレビューをするべきなのですが、まあ、そういう事はインテリゲンチャの皆様にお任せして、私は私の分を果たしましょう。
序盤の地上戦の見せ場は何と言っても自爆戦車ゴリアテ[Goliath]。
ドイツ国防軍が使用した遠隔操作式の軽爆薬運搬車両。
最大100kgの高性能爆薬を内蔵。有線で遠隔操作され、無限軌道で走行・自爆。
戦車と言うといかついですが、要するに爆薬積み込んだ有線リモコンのキャタピラ車です。連合国側は自走地雷と呼んでいたようですが、この方がしっくりきますね。
有線リモートなのでケーブルを切断してしまえば、ただの爆薬箱。劇中の市民軍兵士もシャベルで叩っ切ってました。
そして中盤以降は、光無し、出口無し、方向不明、水冷たく臭く、毒ガスに怯えながら狂気を抱えて彷徨う地下水道。
このシークエンスで思い出すのが、
「うる星やつら/第100回(通算第123話)・大金庫!決死のサバイバル!」
登場人物があたる(古川登志夫)と面堂(神谷明)二人だけという異色回でした。
面堂家の大金庫に閉じ込められた二人が脱出を図るべくあれこれ金庫内を探索するのですが、ドイツ式手投げ弾などのブービートラップで青息吐息。
※偏差値貧乏ですみません。