
「君のやり方では本当に助けたい誰かに出逢った時、助ける事ができないよ」
動いている。物凄い勢いで。画的には立つか座るか歩いているだけなのに。
修学旅行も終わって残るイベントは生徒会会長選挙。

彼女を本人ノーダメージで落選させて欲しい、というのが本人並びに後見人である現生徒会長・城巡めぐりと紹介者である奉仕部顧問・平塚静からの依頼。
応援演説が原因で不信任、というストーリーを提案する比企谷。
またしても自らを汚れ役にしようとする比企谷に反発する雪乃と結衣。
比企谷が中学時代に憧れていた女に対して泥を被る形で比企谷をアゲようとした葉山。それは京都で比企谷のやり方を知っていながら彼に頼ったことへの贖罪か。

「君はずっとこんな風にしてきたんだろ。もうやめないか。自分を犠牲にするのは」
“自己犠牲だなんて呼ばせない。誰が貴様らのためになんか犠牲になってやるものか。言葉にはならずとも、俺には確かな信念があったのだ。誰かとたったひとつ共有していて、今はもう失くしてしまった信念が”
比企谷との(そして姉・陽乃との)対立の末、自ら会長選に立候補することを決意した雪乃。

「全ての人があなたを気にかけて嫌っているなんて…自意識過剰だわ」
その姿を見て、自分も立候補することを宣言する結衣。

「今度はね、私が頑張るの。今までずっとヒッキーに頼っていたんだって気づいたから」
雪乃が生徒会長になったら間違いなく奉仕部は解散になる。
「私ね、この部活、好きなの。好き…なの。だから、ゆきのんに勝つよ」

深読み満開。ラブコメの真骨頂。
心を開かない兄にプンスカな妹・小町が滅茶キュート。後半のキーマンは彼女になりそうです。


