『私は全部欲しい。今もこれからも。私ずるいんだ。卑怯な子なんだ』
最新11巻発売翌日。きっちりかっちり消化しておまけ無し。
ここで切るくらいなら10巻までを丁寧に…な意見も分からなくもない最終回ですが、これはこれでアリかしら(「それある!」by折本かおり)。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続/第13話・春は、降り積もる雪の下にて結われ、芽吹き始める。」(2015年6月25日深夜TBS放送/及川啓監督)
バレンタイン(=小町の受験日)前日。雪乃らの前に現れた陽乃は雪乃との共同生活を(一方的に)宣言。裏で糸を引いているのは勿論ラスボス雪ノ下母(焚きつけたのは陽乃なので見事なマッチポンプ)。
『それ(母への対応)は私が自分でやることよ。姉さんには関係ない』
『雪乃ちゃんに自分なんてあるの?』
比企谷の介入で陽乃には一旦引いてもらい、3人は結衣の家に。
ここで結衣ママン初登場。雪ノ下母に比べて何と魅力的な…。
『ヒッキー君ね。結衣からいつも聞いてるのよ~』
『ママもヒッキーとお話したい~!』
雪乃は由比ヶ浜家にお泊り。比企谷の台詞をそのまま陽乃への言い訳にして…。
翌日は雪。小町を見送った比企谷の携帯に着信。「ヒッキー、デートしよう!」
クラゲからあの日の思い出に…。ちょっと切ない。
三人で水族館デート。観覧者乗って、海辺の展望スポットへ。ここで結衣が勝負に。
比企谷に手作りクッキーのプレゼント。それは1期1話の依頼の答え。
『もし、お互いの思っていることが分かっちゃったら、このままっていうのもできないと思う。だからこれが最後の相談。ねえ、ゆきのん、例の勝負の件ってまだ続いているよね?』
『ええ。勝った人の言う事を何でも聞く…』
『ゆきのんの今抱えている問題、私答え分かってるの。多分それが私たちの答えだと思う。それで…私が勝ったら全部もらう。ずるいかもしれないけどそれしか思いつかないんだ。ずっとこのままでいたいなって思うの。…どうかな?』
アニメだと比企谷のモノローグがかなり削られているので、ちょっと原作から補足します。
“たとえ、いかなる過程を経ても、どんな状況が待っていても、成立が不可能な等式であっても、答えだけは変えないと、そう言ったのだ。嘘みたいに、楽しい時間をずっとこのまま”
流されて承諾してしまいそうになる雪ノ下。
『わた…しは…わた…しは…それでも…かまわな…』
“ああ、これは違う。間違っている。雪ノ下が自分の未来を誰かにゆだねるなんて、そんなことがあっていいはずがない”
“由比ヶ浜が、ずるい女の子だなんて、そんなこと言わせておいていいはずがない(原作より)”
『いや、その提案には乗れない。雪ノ下の問題は雪ノ下自身が解決すべきだ』
よく言った八幡!
『由比ヶ浜結衣は優しい女の子だ。そう勝手に決めつけていた。雪ノ下雪乃は強い女の子だ。そうやって理想を押し付けていた』
アニメではここまでですが、原作にはこの後こんなくだりが…。
“そう言って、ずっと甘え続けてきたのだ。でも、だからこそ委ねてしまってはいけない。その優しさに逃げてはいけない。その優しさに嘘で返してしまってはいけない。
だって、由比ヶ浜結衣は優しい女の子で、雪ノ下雪乃は強い女の子だから”
『それにそんなのただの欺瞞だろ。曖昧な答えとか馴れ合いの関係とかそういうのはいらない』
『ヒッキーならそう言うと思った…』
大博打、勝ったのは結衣。いつもなら比企谷が取っていた手段と方法で、一歩間違えれば泥を被る覚悟で。
『私の気持ちを勝手に決めないで。それに最後じゃないわ。比企谷君、あなたの依頼が残っている。あともうひとつ、私の依頼、聞いてもらえるかしら?』
『うん。聞かせて』
とても最終回とは思えない“俺たたエンド”。続きはどうなる。3期は無理だ。だって(続きと言う意味では)原作が一文字たりとも残っていない。
OVAか、劇場版か。何でもいいからどうにかしてくれ。
とりあえず、10.5巻あたりをネタに繋いでくれ。その隙に12巻早く!