「本物なんて…あるのかな」
とうとう既発原作全消化して発売前11巻に突入(原作者が「12話は11巻」とツイートしているのでアニオリではない)。
比企谷に対する雪乃の感情を「信頼ではない」「もっとひどい何か」「少なくとも、それを“本物”とは呼ばない」と看過した陽乃。
陽乃さんって“現実のメタファー”なんじゃないでしょうか。
季節はバレンタイン。
葉山にチョコを渡したい女子軍(三浦、一色)と無用な軋轢を避けるため誰からのチョコも受け取らない葉山。
葉山が自然にチョコを口にできる状況(=試食)を作るため、「お料理(手作りチョコ)教室」を開催する事に。
特別講師として“避けても勝手に足元に滑り込んでくる自走地雷”陽乃も参加。
八幡「何でこの人呼んじゃったの…」
一色「だって超百戦錬磨っぽいじゃないですか」
今回はみんなの視線の動きが秀逸。窺い、挑発し、泳ぎ、避ける…感情交差点。
「そう言えば、あたし比企谷に(チョコ)あげたことあったっけ?」
何故、ここに玉縄が入る?(笑) お前、折本好きなのか。
「そう言えば、隼人は昔雪乃ちゃんからもらったよね」
火の無い所に爆煙立てるテロリスト陽乃。
流す雪乃、避ける八幡、窺う結。
意識しまくる雪乃と、
疎外感に戸惑う結。
その関係性に眉をしかめる陽乃。「ふーん、それが比企谷くんの言う“本物”?」
皆が感じ、敢えて無視しようとしている違和感(=心地良さ?)を抉り出す陽乃。不穏な空気はボスキャラ雪ノ下母の登場でMAXに。
自分らしくありたい。けれどその自分は一体誰が決めたのだろう。
俺たちらしさはいつもどこか喰い違っていて…
なら本物は…本当の俺たちはどこにいるのだろう。
“本当は、嘘でもいいのに…”(13話予告より結のモノローグ)