1982年のグラハムち●こ事件から33年。もはや決して交わることは無いであろうと思われた二人が今同じステージに。
感無量です。
「マイケル・シェンカー/テンプル・オブ・ロックwithグラハム・ボネット・バンド来日公演」(2015年6月19日/中野サンプラザ)
「神」「神話」に続くMSGの3rdアルバム「黙示録」。
ボーカルはゲイリー・バーデンをクビにして鳴り物入りで参加した元レインボーのグラハム・ボネット。
しかし、夢のユニットはレディング・ロックフェスティバルでのお披露目を前にたった一度の(レディングのリハーサルを兼ねた)ライブ・ハウス公演で消滅(それも途中で)。
スタジオ版以外に音源の無い夢のタッグが33年ぶりに実現しました。
先陣(前座ではない!)はグラハム。
レインボーのナンバーを中心にソロ、アルカトラス時代を網羅。いきなり「All Night Long」とは大盤振る舞いな。
にしても相変わらず滅茶苦茶な声量だな(音程も相変わらずで「Suffer Me」の時はかなりヤバかったが、そんな事はどうでもいい)。
今年68歳。こんな68歳に私はなりたい。
個人的にはモンスターズ・ロックの夢よ再びで「Stargazer」を聴きたかったですが、それは無いモノねだりというものでしょう。
続いてマイケル。こちらのボーカルは94年再結成レインボーのドゥギー・ホワイト。こりゃ完全にレインボー同窓会じゃないか。
2.Live and Let Live
3.Lights Out
4.Where the Wild Winds Blow
5.Natural Thing
6.Victim of Illusion
7.Lovedrive
8.Coast to Coast
9.Vigilante Man
10.Saviour Machine
11.Shoot Shoot
12.Before the Devil Knows You're Dead
13.Lord of the Lost and Lonely
14.Desert Song (with Graham Bonnet)
15.Rock You Like a Hurricane
16.Rock Bottom
17.Holiday
18.Assault Attack (with Graham Bonnet)
19.Blackout
こちらはMSGよりむしろUFO、SCORPIONSがメインですね。「黙示録」収録の2曲はグラハムとジョイント(この瞬間を33年待った)。
レインボー時代のドゥギーは本当に華が無かったのですが、歳喰って太ってやさぐれたおかげでそれなりの存在感(迫力?)は出てきたような。
グラハムと並んじゃうとオーラの無さが際立ってしまいますが、ゲイリー・バーデンよりは間違いなく巧いですし、フィル・モグのしわがれミドルな楽曲はドゥギーに合っていると思います。
会場はOVER50の加齢祭りでした。そう言えばここ(中野サンプラザ)ももうすぐ解体されてしまうんですよねえ…(しみじみ)。
どうでもいい事ですが、サンプラザのロビーで西城秀樹の公演ポスターを発見。妙なシンクロニシティを感じてしまいました。秀樹のステージでも演るんでしょうか「Night Games」。