
「死霊館」のアバンで短いながらも恐ろしい存在感を見せ付けた人形“アナベル”を主役にしたスピン・オフ。
てっきり、この人形がウォーレン夫妻の資料館に納まるまでのエピソードを映像化するものだとばかり思っていたのですが…。
悪い意味で予想の斜め下を行ってしまいました。
(2014年/ジョン・R・レオネッティ監督)
TVのニュースがシャロン・テート事件を報じているので時代は1969年。「死霊館」が1971年だったので2年ほど遡ったことになります。
マンソン・ファミリー繋がりで「ローズマリーの赤ちゃん」はかなり意識しているようですが、ここまで直球でオカルトに走られるとちょっと引きます(日本人とは怖さのツボが違う)。

これなら「チャイルド・プレイ」の方がなんぼか気が利いています。
オチも「なあ、いいのか、それで。お前が欲しかったのはそれじゃないだろ」と悪魔を呼びつけて小一時間問い詰めたくなる仕上がり。
ドアに向かって走ってきた少女が、ドアを開ける瞬間、大人になるという「ザ・ショック」リスペクトなシーンだけが唯一の見所でした。
今回、ストーリーにほとんど触れなかったのはネタバレ云々ではなく、書く気が起きなかったから(マジ退屈でした…)。