『朝陽を背に突入! 音楽を鳴らせ!』
『何でテッパチ(鉄鉢)を下に敷くんだ?』
『タマを守るためだよ』
『よくやった。戻ったらビールを奢る』
やるんじゃないかとは思っていましたが、まさかここまで忠実にやるとは。
『こいつらキルゴア中佐の霊にでもとり憑かれたのか?』
はい。集団憑依って奴じゃないかと思います。
「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり/第5話・イタリカ攻防戦、第6話・戦女神の騎行」(2015年7月31日、8月7日深夜TOKYO MX放送/京極尚彦監督)
交易のためイタリカを訪れた伊丹ら一行…しかし、イタリカは戦火の最中。
アルヌスの丘の戦い(つまり、自衛隊との戦い)の敗残兵軍団VS皇女ピニャ・コ・ラーダ率いる帝国偵察隊。成り行きで皇女に手を貸すことになった伊丹らですが…。
一度突破された南門に“捨て駒”として配置された自衛隊12名。しかし、敵は東門へ。
圧倒的な戦力差。奪われる城壁。開門。蹂躙される自警団。
ここまでがタメ。衝動的に東門に走るローリィ。追う伊丹。そして外には伊丹からの要請で出撃した第4戦闘団の攻撃ヘリUH-1の編隊が。
無双です。チートです。弓と剣の集団に機銃掃射。ミサイル、手榴弾、ガトリング。
問答無用。天災に等しい暴力の嵐。門内ではこれまであまり目立たなかった栗林二等陸曹が素晴らしい(と言うか戦闘狂的な)近接格闘術を披瀝。ローリィとの見事なコンビネーションを展開。
最後は20mm機関砲が門内を掃討して幕。
『何なんだ、あれは。人が抗えない絶対的な暴力。全てを叩き潰す力。誇りも名誉もすべて否定する…これが女神の蔑みなのか。人は何て矮小で無価値で無意味なのか』
為す術も無く、ポエティックなつぶやきを漏らす皇女。
『ありがとう。おかげで町は救われました。あなた達はどこの軍隊なのですか?』
『私たちは…自衛隊です』
そうそう、軍隊じゃない。自衛隊(これも立派な“名乗り”だな)。
実は第4戦闘団発進からここまでが第6話Aパートなのですが、Aパートが濃すぎてBパートまで手が回りませんでした。第6話後半以降はいずれまた。