『ここで騒ぎを起こしたらマスコミや他国から一斉に叩かれますよ。選挙も負けますよ。いいんですか?』
『やるべき事をしないで後悔するよりは選挙で負ける方が俺はいいね!』
『中立的なジャーリズムなんて存在しない』
『そんな!それじゃ私たち受け手側は何を信頼すればいいんですか?』
『それはマスコミの負うべき責任ではないな。こちらも商売なんでね』
『悪いなピニャ、今お前に動かれると色々厄介なのでな。ここで大人しくしていてくれ』
国民救出の大義の前ですら腰を上げようとしない総理。
正義をふりかざしながら都合が悪くなると商売を口実に逃げるマスゴミ。
本隊と分断、情報も遮断された孤立無援の状況で刺客を迎え撃たねばならない伊丹ら。
講和派に対する弾圧と粛清。遂に囚われの身となってしまったピニャ。
溜まりに溜まる鬱憤。いい加減晴らしてくれよ、自衛隊。
「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり/第21話・デッドライン」
(2016年3月4日深夜TOKYO MX放送/河野亜矢子演出)
炎龍編が終わり、第19話から動乱編に突入したわけですが、それまでの自衛隊チートが影を潜めてひたすら耐え忍ぶ高倉健状態が延々。
諸悪の根源は、帝国皇太子ゾルザルを傀儡に仕立てて、日本との関係を悪化させ、帝国の滅亡を画策するテューレの策謀。
テューレにとってみれば、ゾルザルの奴隷に身を窶してまで勝ち取った自国の安全保障を反故にされ(ウォーリアバニー一族を殲滅され)た怨みを晴らしているのですが、いい加減ウザくなってきました。
いいように踊らされる皇太子、次々投獄・処刑される講和派、自衛隊に敵意剥き出しのジャーナリスト、事なかれ主義の総理。そして活躍場面のない主人公。内も外も八方ふさがり。
リアルっちゃあリアルですが、ぼちぼち限界。ようやく総理が重い腰を上げましたが、次回サブタイは「奴隷服を着た皇女」。まだ溜飲は下げられそうにありません。
おまけ:今週のグッジョブ2選。
床を転げまわっていたおかげで敵に面が割れていない唯一の人材になりました。
他国の使節団に超テキトーな地図を渡して情報を隠蔽していた自衛隊。ところが立ち寄った売店で超精巧な帝国全土の地図が38万円で…。
身銭を切って情報を守った自衛隊に敬礼。