「ところでグラハムさん。CIAの局員と他の国の工作員って、どう見分けたらいいんですか? いや~、区別がつかないもんでね」
おお、公安グッジョブ。
何やら不穏なサブタイだったので、中途半端なシリアス展開(特地の誰かが米国に拉致されるとか)になったら嫌だなぁと思っておりましたが杞憂でした。
各々が各々の立場で、やるべきことをやる、実に潔い回でした。
「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり/第10話・絶望と希望」(2015年9月4日深夜AT-X放送/京極尚彦コンテ&演出)
官僚のスキャンダルを餌に、特戦群の包囲を解かせた米国。特地の使者を米国に招待(=拉致)すべく、伊丹らの宿泊している温泉宿まで近づいた所で露・中の部隊と鉢合わせ。
当然、銃撃戦。そこに血に飢えた(?)ロォリィが参戦して四つ巴の大乱戦に。
いやあ、人死ぬ死ぬ。自分以外は全部敵という状況で積み上げられる死体の山。
特地では自衛隊の近代兵器の前に成す術もない帝国軍、という図式でしたが、今回はロォリィの文字道理神憑り殺法の前に先進国が手も足も出ず。
満月バックに兵士を刻む少女。何と言う退廃的美しさ。
ロォリィが三国すべてを殲滅。死体処理は公安に丸投げして、いざ脱出(笑)。
理紗がネットに流した「明日、銀座で特地の使節団が献花」という情報が功を奏して、人の波が銀座へ。朝には総理が辞任して官僚スキャンダルを全て無効化。公安はロシア、中国のエージェントを逮捕しながらCIAも根こそぎ検挙。
「伊丹、露払いはしておいたぜ」
現場の様子を伝えるドジっ娘アナが栗林妹(妹も巨乳)。生放送を逆手に取って各国が何やら不穏な動きをしていることをバラす栗林姉。
無言の連係プレーが心地いい。
今回はいつになく栗林姉が凶暴。捕らえたCIA工作員に銃突きつけて「悪者なんだから殺してもいいですよね?!」
業況説明をはぐらかした伊丹(上官)の額にも銃身ごりごり。運転中なんだから、撃鉄から指離しなさい。
各人の機転で無事、特地へと帰り着いた一行。一区切りがついた所で次週から新展開…なのでしょうか。