
メキシコ旅行に来た男女4人の好奇心が裏目に出て死体祭り。テンプレートではありますが、無駄に説明をしない脚本とデジタルに頼らない撮影が効を奏してなかなかに見応えのある出来になっています。
「パラサイト・バイティング 食人草」(2008年/カーター・スミス監督)
ジェフ、エイミー、エリック、ステイシーの4人はメキシコ旅行中に知り合ったドイツ人マシアスと共にマヤの遺跡に…。
メキシコにある遺跡と言うと“おっぱいグルグル・バー”の裏手くらいしか思いつきませんでしたが、なんとなく似たような形のものが出てきました。

CG合成かと思いきやオープンセットのようです。しかも照明無しで自然光のみ。
ジャングルに分け入って到着の瞬間、武器を持った現地人(マヤの末裔?)がわらわらとやってきて何事かを声高に。

流れ的に「ここは神聖な場所だからよそ者は出て行け!」な警告かと思いましたが、どうもそうではないらしい。
言葉の意味は分からない。分からないがこのままだと殺される。仕方なく一行はピラミッド型遺跡の上部へ避難。現地人はそのままピケを張って監視体制。
追いかけて来る気はないが逃がす気もないらしい。彼らは何を恐れているのか…。
遺跡を覆う蔦が静かに風に揺れている…。
タイトルが完全にネタバレになっていますが、この蔦が只者ではないのですね。

人を襲う植物と言えば「トリフィドの日」ですが、蔦に擬音機能がある(オウムのように音や声を複製する)事が分かった途端、「リューゲンビリア(@うる星やつら)じゃん!(笑)」
ホラーと言うよりは秘境パニックな作り(雰囲気的には「ディセント」に近い)。ゴアなシーンはほとんどありませんが、痛覚を直撃する描写が多々。
痛いのが駄目な人はご用心。