デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

失われる記憶に抗う男と女。 這いよれ!ニャル子さんF(そして追悼:松来未祐)

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『私、この病気が治ったら、本気で婚活するんだ!』
 
『私は、私に生まれて幸せです』
 
松来未祐さんの最期のブログ(しかも誕生パーティ)を眺めていたら何ともやるせない気持ちに…。
 
クー子の出番は多くありませんでしたが、銀幕にかかった最後の作品という事で。
 
這いよれ!ニャル子さんF」2015年/長澤剛監督)
 
総集編と抱き合わせて60分…劇場版だと思うと肩透かしもいい所ですが、普通にOVAとして観ればそこそこな出来栄えです。
 
銀アト子に一服盛られたニャル子が急激に記憶を失っていく。思い出させるように真尋が過去の出来事を語って聞かせる。
 
失われる記憶に抗う展開は(アニメに限らず)恋愛ものの王道。
 
古くはうる星やつら 完結編」
 
『ダーリンの馬鹿! 本当にうちのこと忘れてもいいっちゃ!?』


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忘れるもんか…忘れるもんか…忘れるもんか忘れる…もんかー!
 
 
「岡部岡部。忘れることなんて出来る訳ない。だって、あなたをずっとずっと前から知っている。ずっと、ずっと前から想ってる。これからもずっとずっと


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想いの強さを“これでもか!”とアピールできる絶好の展開で、こちらの涙腺もつつかれまくり。
 
最早、松来さんの新作を観る事はできませんが、せめて忘れない事でその存在を消さないようにしたいものです。


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〆はクー子で。改めてご冥福をお祈りいたします。


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