デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

前作の試練は一体…。 96時間/レクイエム

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ん、エレノア(ファムケ・ヤンセン)の再婚相手ってこんな貧相な悪人顔だったっけ?

もちっと金持ちらしい知的でスマートな風貌だったような気が…と思ったら俳優変わってんじゃん(ザンダー・バークレイ→ダグレイ・スコット)


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左が本作の再婚相手、右が1作目の再婚相手。

ザンダーさん、死んだ訳ではないので普通に出演断られたということでしょうか。

このシナリオなら仕方ないか。

96時間/レクイエム」
2014年/オリヴィエ・メガトン監督)


前作でようやくブライアン(リーアム・ニーソン)と元夫婦としての絆を確かめ合ったエレノアが、あっさり死体に。

何か「エイリアン3」でニュートが死体になっていた時の虚しさを思い出しました。おいおい、前作のあの苦労は何だったんだよ…。


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絆を取り戻した二人でしたが…。

で、元妻殺しの濡れ衣を着せられたブライアンが警察の追っ手をかわしながら、真犯人へ一直線という“それ別に「96時間」でやらなくてもいいんでね?”な展開。

TAKEN(原題)には、“制限時間付き奪還”というミッションの意味合いがありましたが、今回は復讐なので、真犯人を捉えたところで容疑が晴れる以上の成果がありません。

これじゃあ「デス・ウィッシュ・シリーズ」と変わらないではないか。


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怒りオヤジが怒濤の進撃。

追われる身と言っても、地元警察との能力差は天と地なので、「コマンドー並みに安心して観ていられます(サスペンスとしては痛し痒し)。

例によって、カーチェイスや追跡シーンはカメラが安定しない上にチャカチャカ細かくカットを割るので何がなにやら。頼むから追う者と追われる者の位置関係だけは把握できるように編集してくれ。

あと、あのカーチェイスで死人ゼロは有り得ないし、その責任を警察が追及しないなんて事もないと思うぞ。

逃亡したブライアンが、秘密のアジトで、あちこちに分散して隠してあった銃のパーツを寄せ集めて組み立てる所はガンフェチにとってはグッと来るシーンでしたが、普通に完成品を隠しておけばいいのでは?(ここがガサ入れされる心配はほぼ無いだろ)。


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ブライアンを追う警部役でフォレスト・ウィテカーがゲスト出演。この人、絶対、ブライアンが無実だって分かって動いているよな、という安心感が半端無いので、緊迫感ゼロ。


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これ単体で観るならそこそこ楽しめると思いますが、シリーズ完結編として観ると「う~む」。

出来という意味では「フライト・ゲーム」☟の方が遥かに面白かったです。

  

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