『フルハシさん、地球人が信じているように、この世に霊魂が存在するなら、あなたともう一度話がしたい』
『隊長、ノンマルトがオメガ・ファイルに収納される前に検索された記録がありました』
『誰だ?!』
『記録には、キリヤマ、と』
『我々はこの星を故郷とすることすら許されないと言うのか!?』
『知らなければ良かった。知らなければ何のためらいもなく地球の守護者として戦えたのに』
最終章最終話はオリジナル最大の謎、ノンマルトの真相暴露でした。
「ウルトラセブン1999最終章6部作(6)わたしは地球人」
(1999年/神澤信一監督)
闇から闇に葬られたノンマルトの真相。地球人は本当に侵略者だったのか。
その禁忌に触れたキリヤマ隊長は…。
いかなる理由があっても侵略者に与(くみ)してはならない。守るべきは先住民族。それが宇宙の掟。地球人を守る事は宇宙を敵に回すこと。
苦悩の末、ダンのとった選択は…。
曖昧にぼかした「ノンマルトの使者」に明確な答えを出してしまう…賛否はあるかもしれませんが、壮大で良い締めであったと思います。
憎まれ役だったカジ参謀もようやく最後に株を上げました。
ただひとつ残念だったのは、出演予定であったキリヤマ隊長(中山昭二)が撮影期間中に亡くなってしまったために登場が叶わなかったこと。
森次晃嗣は本当にモロボシ・ダンとして生きている感じがします(こういうのを良い歳のとり方と言うのでしょうか)。