
『貴様に守られる覚えなどない。俺が守ってやる。その代り攻撃は任せたぞ』
番場とナギ。互いに預ける背中と背中。

中二のハートを鷲掴む見事な構図。
大ボスを前に敵対する者同士が共闘するのはヒーロー物のお約束。
「影鰐 KAGEWANI -承-/第12話・決戦」
(2016年6月19日深夜BS11放送/高嶋友也監督)
ハイブリッド影鰐の猛攻に為す術もないナギ。ここまでか、と諦めかけた瞬間、番場先生が遂に覚醒(長すぎる溜めであった…)。

待ってました! 番場先生!
更に! 番場先生の背中から何枚もの羽が!

番場先生はデビルマンであると同時にサタンだったんですね。
数えるまでもありません。12枚あるはずです(エヴァ初号機覚醒の時も同じ事を言っていた気がする…)。
正気に戻ったナギとの連携で影鰐を追いつめた刹那、木村がお約束の裏切り行為(そうでなくちゃ)。
口下手な番場先生の代わりに状況説明の長台詞を繰り出すとおもむろに裸体を披露。
何と木村は左胸にダイソンの吸引機…のようなものを仕込んでおりました。
『彼女が持っていた音叉と同様の周波数を反響させ、影鰐細胞による急激な進化の抑制を可能にしました。言うなれば影鰐の力を封じ込め、利用するための永久機関!』
何を言っているんだお前は?
口上を終えるとダイソンを稼動させて影鰐を吸引しはじめる木村。

『影鰐は脅威などではない。最後の希望なのだ』
選ばれし者として愚かな人類を先導するという木村。これは『俺も選ばれし者だ。人類を導くのだ』と言って光の巨人との同化を計り、制御不能のイーヴル・ティガとなってしまったマサキケイゴまんまですね。
何となくオチが読めてきましたが、次回いよいよクライマックス。本間さん、待ってますよ。