デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

よし、もうこのまま行こう。 げんしけん二代目の十一[第20巻]

イメージ 1『人ん家(ち)の墓でいつまでもウダウダやってんじゃねぇ』(将軍家三代目)※カバー折り返しコメント
 
『いやフツーこんな引っぱんねーかんな? さっさと誰かとデキて、むしろその後もめるもんだから!』(笹原恵子)
 
自覚的自虐。言い訳か、開き直りか。
 
げんしけん二代目の十一[第20巻]」
2016623講談社より第1刷発行/木尾士目著)
 
帯には斑目ハーレム クライマックス!!
 
朽木の卒業旅行を兼ねた「はっきりさせろ、お前は誰を選ぶんだ」日光ツアー。引っ張り放題引っ張った斑目ハーレムもいよいよ完結…と思ったら。
 
『(まだ)続くのかよ!?』
 
流石にこれには呆れ返った読者も多かったようで、『いい加減にしろ!』なコメントが散見されるのですが、いいじゃないですか、終わらなくったって。
 
むしろ私はこの状態が永遠に続いて欲しいと願っている変わり者で。
 
何なら新キャラ投入してハーレム要員増やしてもいいくらいに思っています。
 
斑目に関しては「To LOVEる」「とある魔術&科学」と同じ箱、未完のラブコメを基本フォーマットにして、他のメンバーがドラマ部分の肉付けをしていく、と。
 
アンジェラが提案した“私とつきあったなら、私が日本にいない間、他の3人とつきあっていい”というのが正にそれ。
 
『ハーレム物なんて誰と結ばれたって全ての読者を満足させる事なんてできないでしょ。そもそも全てのキャラとフラグを立てまくるのがハーレム物の主人公なんだから破綻して当然よ』
 
台詞がメタ構造化しておりますね。本来日本語を解さないはずのアンジェラがここだけ流暢な日本語で喋っているのもエライこと不自然。
 
作者の保険的説明(弁明?)台詞といったところでしょうか。
 
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。続」で比企谷は、結論を出さずに楽しい時間をいつまでも、という由比ヶ浜結衣の提案を「そんなのただの欺瞞だろ」と斬り捨てていましたが、是非斑目には欺瞞街道を突き進んでもらいたいと思います。
 
21巻、楽しみにしております。

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