デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

終わってしまった。 げんしけん 二代目の十二[通算第21巻]

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『萌えと好きは違うという輩もいるけど…(中略)…でも俺は、萌えの方を信じたい。萌えあってのエロだと思うし、オタクとしてそうありたいと思う』
 
月刊アフタヌーン20026月号で連載開始されてから14年。狭いところでこちゃこちゃやっている青春グラフィティが遂に完結。
 

げんしけん 二代目の十二[通算第21巻]」

20161122講談社発行/木尾士目著)
 
現代視覚文化研究会というハコに入り、通り抜け…られずに滞留していくオタクたち。
 
ガチオタの痛い日々を綴った初期も大好きですが、恋バナに走った二代目もなかなか。何よりその中心に斑目がいるという信じがたい事実。
 
引っ張り放題引っ張った“斑目ハーレム”もようやく決着。
 
一旦は「誰ともつき合わない」宣言をした斑目。消すに消せない春日部咲への想い。ならば引導を渡せるのは春日部咲しかおりません。


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結局、お話を回すのは登場人物中唯一の非オタである咲なんですね(恵子はノーカン)。
 
個人的には一番幸せになってほしい子と結ばれたので、納得のハッピーエンドでした。
 
きっとこの後も波乱万丈七転八倒な展開が待っている(こんな不器用を煮〆たような二人が巧く生きていけるわけがない)のだと思いますが、だからこそ幸あれとも思います。
 
『とりあえず輪になって拍手で祝福しとく?』(笹原)
『何それネタ? そーゆーのいらないから』(咲)
 
時計の針は遅々として進まず、足踏みし続けた14年。それはある意味、成熟を拒絶するオタクの(読者の)願望でもあり…。
 
斑目ハーレム編、アニメ化してくれないかなぁ。
 
げんしけんの歴史を振り返りたい人はこちら↓を。
 

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