『萌えと好きは違うという輩もいるけど…(中略)…でも俺は、萌えの方を信じたい。萌えあってのエロだと思うし、オタクとしてそうありたいと思う』
「げんしけん 二代目の十二[通算第21巻]」
現代視覚文化研究会というハコに入り、通り抜け…られずに滞留していくオタクたち。
ガチオタの痛い日々を綴った初期も大好きですが、恋バナに走った二代目もなかなか。何よりその中心に斑目がいるという信じがたい事実。
引っ張り放題引っ張った“斑目ハーレム”もようやく決着。
一旦は「誰ともつき合わない」宣言をした斑目。消すに消せない春日部咲への想い。ならば引導を渡せるのは春日部咲しかおりません。
結局、お話を回すのは登場人物中唯一の非オタである咲なんですね(恵子はノーカン)。
個人的には一番幸せになってほしい子と結ばれたので、納得のハッピーエンドでした。
きっとこの後も波乱万丈七転八倒な展開が待っている(こんな不器用を煮〆たような二人が巧く生きていけるわけがない)のだと思いますが、だからこそ幸あれとも思います。
『とりあえず輪になって拍手で祝福しとく?』(笹原)
『何それネタ? そーゆーのいらないから』(咲)
時計の針は遅々として進まず、足踏みし続けた14年。それはある意味、成熟を拒絶するオタクの(読者の)願望でもあり…。
斑目ハーレム編、アニメ化してくれないかなぁ。
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