2014年1月25日に予告編をご紹介して以来、公開を心待ちにしておりましたが、公開どころかビデオスルーもスルーされてしまいました。
仕方がないので輸入盤を取り寄せました。静止ボタン片手に英語字幕を読みながらの観賞となりましたが、滅茶苦茶面白いじゃないですか。
何故、これを劇場にかけん!?
「DEAD SNOW2 RED VS DEAD(輸入盤BD)」
(2014年/トミー・ウィルコラ監督)
ノルウェーの医大生らが雪山のキャビンにバカンスに来たら、ナチスゾンビに襲われて大騒ぎ、ってのが前作「処刑山」のあらまし。
ゾンビに噛まれた右腕を自らチェンソーで切断したマーティンは何とかボスゾンビ“ヘルツォーク(Herzog)”を振り切って車で脱出(この時、ヘルツォークの右腕が千切れて車内に)。
ホッとした瞬間、睡魔に襲われたマーティンはハンドル切りそこなって崖から転落。気がつけば病院(そして当然のように雪山大量殺人の容疑者)。
冗談じゃない、こんな事している間に奴らがやってくる。はやく逃げ…ちょっと待て、どうして右手がついている?!
『いやあ、運が良かった。雪で冷えていたからね。手術は大成功だよ』
って事はこれはヘルツォークの右腕か…?!
悪魔の右手を移植されたマーティンは、医者も警官も遊びに来ていたガキもすり潰して病院脱走(ガキに心臓マッサージしようとしたら、そのまま肋骨押しつぶして心臓掴み取り)。
ひょんな事から、この一連の騒ぎを聞きつけた馬鹿が海の向こう、アメリカにおりました。
彼ら(男1+女2)はゾンビ・スクワッドUSA。ゾンビの存在を信じ、来るべき日に備えて訓練と情報収集を重ねてきたボンクラ3人組。
『諸君! ついにこの日が来た。ノルウェーに行くぞ!』
一方、ヘルツォーク率いるナチ軍団は朗らかに下山。第二次世界大戦ミュージアムで武器と戦車を強奪して進撃開始。今度こそ総統の密命を果たすのだ!
足りない人員は現地調達。ナチ&一般人ゾンビ軍団は勢力を拡大しながら移動。
ヘルツォークの右手に死者蘇生機能があると知ったマーティンは、ナチに虐殺されたソ連兵が眠る凍土に赴き、能力覚醒。
『MASTER…』 『FUCK YEAH!』
ナチスゾンビ軍団×ソ連ゾンビ軍団×ゾンビ・スクワッド×地元警察。大運動会の幕が開く。
良識派の方が観たら、眉しかめる(と言うか怒る)こと請け合いのシーンの連続(だから公開できなかったのか?)。
不謹慎かつ脱力系の笑いに満ちたゾンビ映画の傑作です(版権買えよキングレコード)。