デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

独ソ再戦!鎮まれ、俺の右手! 処刑山2 DEAD SNOW2 RED VS DEAD(輸入盤BD)

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2014125日に予告編をご紹介して以来、公開を心待ちにしておりましたが、公開どころかビデオスルーもスルーされてしまいました。

仕方がないので輸入盤を取り寄せました。静止ボタン片手に英語字幕を読みながらの観賞となりましたが、滅茶苦茶面白いじゃないですか。

何故、これを劇場にかけん!?

 

DEAD SNOW2 RED VS DEAD(輸入盤BD)」

2014年/トミー・ウィルコラ監督)

 

ノルウェー医大生らが雪山のキャビンにバカンスに来たら、ナチスゾンビに襲われて大騒ぎ、ってのが前作「処刑山」のあらまし。

ゾンビに噛まれた右腕を自らチェンソーで切断したマーティンは何とかボスゾンビ“ヘルツォークHerzog)”を振り切って車で脱出(この時、ヘルツォークの右腕が千切れて車内に)。

ホッとした瞬間、睡魔に襲われたマーティンはハンドル切りそこなって崖から転落。気がつけば病院(そして当然のように雪山大量殺人の容疑者)。

冗談じゃない、こんな事している間に奴らがやってくる。はやく逃げ…ちょっと待て、どうして右手がついている?!

 

『いやあ、運が良かった。雪で冷えていたからね。手術は大成功だよ』

 

って事はこれはヘルツォークの右腕か…?!

悪魔の右手を移植されたマーティンは、医者も警官も遊びに来ていたガキもすり潰して病院脱走(ガキに心臓マッサージしようとしたら、そのまま肋骨押しつぶして心臓掴み取り)。


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鎮まれ、俺の右手!
 

ひょんな事から、この一連の騒ぎを聞きつけた馬鹿が海の向こう、アメリカにおりました。

彼ら(男1+女2)はゾンビ・スクワッドUSA。ゾンビの存在を信じ、来るべき日に備えて訓練と情報収集を重ねてきたボンクラ3人組。

 

『諸君! ついにこの日が来た。ノルウェーに行くぞ!』


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見ろ、ゾンビだ! ボンクラトリオ、ゾンビ・スクワッドUSA
 

一方、ヘルツォーク率いるナチ軍団は朗らかに下山。第二次世界大戦ミュージアムで武器と戦車を強奪して進撃開始。今度こそ総統の密命を果たすのだ!

足りない人員は現地調達。ナチ&一般人ゾンビ軍団は勢力を拡大しながら移動。


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戦車への給油方法がナイスです。
 

ヘルツォークの右手に死者蘇生機能があると知ったマーティンは、ナチに虐殺されたソ連兵が眠る凍土に赴き、能力覚醒。

 

MASTER…』  『FUCK YEAH!』

 

ナチスゾンビ軍団×ソ連ゾンビ軍団×ゾンビ・スクワッド×地元警察。大運動会の幕が開く。

良識派の方が観たら、眉しかめる(と言うか怒る)こと請け合いのシーンの連続(だから公開できなかったのか?)。


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まあ、色々問題はあるかもしれませんが、それが何だと言うのですか。
 

不謹慎かつ脱力系の笑いに満ちたゾンビ映画の傑作です(版権買えよキングレコード)。


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