『勘弁できなきゃどうするんだ?』
『弾いてやるよ!』
『上等だ。てめぇとはいつかチャラになる日が来ると思っていた』
一昨日4度目のご紹介をした「野獣死すべし」の前年、70年代最後の年。この年の優作主演作は「乱れからくり」「処刑遊戯」「蘇える金狼」「(TV版)探偵物語」、そして
「俺達に墓はない」(1979年/澤田幸弘監督)
松田優作、志賀勝、岩城滉一、そして桃尻娘・竹田かほり。
行きずりの仲間。かつては確かにあった信頼を誤解と偶然と札束が壊していく。
「野獣」とも「金狼」とも「遊戯」とも異なるチンピラ然とした優作が楽しめます。
脚本は「ツィゴイネルワイゼン」前年の田中陽造、助監督に崔洋一とスタッフも豪華。
とある組の金庫金2千万を狙っていた優作& 滉一でしたが、タッチの差で志賀勝が抜け駆け横取り鳶に油揚げ。
車でどつき合い↑、拳でどつき合った↓優作と勝は意気投合。賭博ツアーの客を乗せたバスをジャックして6千万をせしめる事に成功しますが…。
『どいつもこいつも皆ぶち殺しちゃる!』 『弾いてやるよ!』
お気に入りのシーンを3つほど。
■其の壱:銭湯で顔洗ったらサングラス、というイリュージョン。
■其の参:ダッチワイフ&ダイナマイトでヤクザ粉砕、人間オブジェ。