デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

見果てぬ夢。 追悼:アーサー・ヒラー監督

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What can you say abouta 25-year-old girl who died?

 (どう言えばいいのだろう。25歳の若さで死んだ女の事を)

That she was beautiful and brilliant.

 (彼女は美しく聡明)

That she loved Mozart and Bach. And The Beatles. And me.

 (彼女が愛したのはモーツァルト、バッハ、ビートルズ、そして僕)


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アーサー・ヒラー監督がお亡くなりになりました。

 

817日。92歳。自然死(大往生ですね)。

 

曼荼羅畑とは文字通り“畑違い”の人なので、採り上げたことはないのですが、冒頭引用した「ある愛の詩」オープニング・ナレーション(雪の中の独白)とかしっかり覚えているので、決して嫌いではないのでしょう。

 

アーサー・ヒラー監督で1本選ぶならラ・マンチャの男

 

It doesn’t matterwhether you win or lose, if only you follow the quest

(探求に従事してさえいれば、勝ち負けはどうでもいい)

 

ドン・キホーテ座右の銘とも言うべき台詞ですね。


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探求とは何か? その答はテーマソング「見果てぬ夢」の中に。

 

To dream the impossible dream(見果てぬ夢を追い求め)

To fight the unbeatable foe(未だ敗れた事のない敵と戦い)

To bear with unbearable sorrow(耐え難い哀しみをこらえ)

To run where the brave dare not go(勇者ですら赴かぬ地へ進み)

To right the unrightable wrong(正すことのできぬ不正を正し)

To love pure and chaste from afar(彼方より純愛を捧げ)

To try when your arms are too weary(その両腕が疲れ果てていても諦めず)

To reach the unreachable star(届かぬ星を求める)

 

This is my quest, to follow that star,(その星を追い求めることこそ私の探求)

No matter how hopeless, no matter how far(たとえ望み無き遠い道であっても)

 

名曲です。アカデミー音楽賞を獲ったフランシス・レイの「ある愛の詩のテーマ」も名曲ですが、こちらも負けていません。

 

遺作が「アラン・スミシー・フィルム」ってのがちと悲しいですが、それはまあ、致し方ありますまい。

 

ご冥福をお祈りいたします。


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おっと、忘れちゃいけない「大陸横断超特急」。

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