デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

遂に地下室の扉が…。 進撃の巨人/第21巻

イメージ 1あと数刻で死体。棺桶にオープンリーチの体がふたつ。

 

超大型巨人(ベルトルト)をエルミンに討たせる為にケシズミとなったアルミンと、

 

獣の巨人(ジーク)をリヴァイに殺らせる為にはらわた撒き散らしたエルヴィン。

 

救えるのは、ひとり。

 

進撃の巨人/第21巻」

2016129講談社発行/諌山創著)

 

膝が崩れるような衝撃の幕引きに続く究極の選択。

 

巨人化の注射を打って巨人となり、ベルトルトを喰らう(脊髄を噛み砕く)ことでエレンのような“巨人化できる人間”になる。巨人化の注射は1本限り。

 

生き残った者は人類の未来を背負わねばならない。エルミンか、エルヴィンか。

 

生き残った者たちの葛藤、主張、対立。決断はリヴァイの手に。


イメージ 2
満身創痍リヴァイの決断は…。
 

ウォール・マリア奪還。そして遂に開かれるグリシャ・イエーガーの地下室の扉。

 

『私は人類が優雅に暮らす壁の外から来た。人類は滅んでなどいない』

 

時間軸は一気にグリシャの生い立ちまで巻き戻り…。

 

21巻にしてようやく世界観の全貌が見えてきた訳ですが、いや凄い。これだけのロードマップを作った上で、最初の1ページを描き始めたのか、この人は。

 

ゲットーに隔離されたとある民族の末裔。迫害と弾圧から抵抗組織のリーダーとなっていくグリシャ。その周りにいる仲間の顔に見覚えが…。

 

物語は収束に向かっているというのに、世界観は更なる広がりを見せる。懐深いにも程があります。

 

毎度お馴染み「偽予告」も必見。22巻は201747日発売。


イメージ 3イメージ 4←ランキング投票です。よろしければワンポチを。