“タイガーマスク初の実写化”…という事は2004年の「真説タイガーマスク」はなかった事になっているのでしょうか。
今回、脚本書いた伊藤秀裕が企画、真樹日佐夫先生が製作、哀川翔が主演とスタッフ・キャスト被りまくりなのですが…(あくまで梶原一騎原作の、という事か)。
まあ、真の初実写化は佐山というのが正しい認識のような気もいたしますが。
さて…(←どこから突っ込んだものか途方に暮れている)。
児童養護施設ちびっこハウスにいる伊達直人が、動物園遠足の日に「強くなりたい」と言って失踪、謎の格闘家育成機関「虎の穴」に入って特訓、タイガーマスクになると言う建てつけは原作と一緒。
連れてこられたのはどこぞの山中にある極秘施設(完全にショッカーの秘密基地だ)。
仕切っているのはミスターX(哀川翔)。変な髪型して妙な光出す杖とか持っていてミスターXと言うよりはプロフェッサー・ギル。
監督役みたいな立場で修羅雪姫・釈由美子が出てきますが、常に眉間に皺寄せた棒演技で「あれ、この人こんなに大根だったっけ?」
で、本作1番の反則技が、虎のマスク、いや仮面。これを装着するとつけた人間の潜在能力が極限まで引き出されるというウルトラ便利グッズ。
仮面を顔にあてがうだけでコスチューム、いや全身アーマーも同時に現れちゃうからあら不思議。
ええっと…これって“蒸着”?!
なるほどこれならウエンツ君が身体鍛える必要無いし、スタントと交代しても違和感無し。ナイスアイデアですが、これタイガーマスクか?(宇宙刑事タイガーRXって感じ)。
あと試合はプロレス会場じゃなくて所謂“地下プロレス”。賭けで金が動くし、観客が少なくても無問題。
なるほどこれなら後楽園ホールを借りる必要も、エキストラを集める必要もありません。経費削減に大貢献。
因みに実況は辻よしなり。脚本通りなのかもしれませんがホントこの人実況下手。
脚本は正直ボロボロですが、東映の戦隊シリーズの亜流くらいの感覚で見ると結構イケるかもしれません。