デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

【銃器博覧会】 ジョン・ウィック【注目は…ケル・テックKSG】

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 That fuckin' nobody is John Wick.
 I once saw him kill three men in a bar.
 With a pencil. With a fuckin'......pencil!
 
『その、なんでもない奴はジョン・ウィックだ。
 以前、奴がバーで3人の男を鉛筆1本で殺したのを見た事がある。たった、1本の鉛筆でだ!』
 
ロシアン・マフィアの馬鹿息子が怒らせてしまったのは、足を洗った伝説の殺し屋、ジョン・ウィックキアヌ・リーヴス)でした。
 
 
一般人だと思って手を出したら、とんでもない過去を持った殺人マシーンだった…使い尽くされたがそれ故に王道という鉄板フォーマット(大好物)。
 
愛車と愛犬(妻の死後に妻から届いた贈り物。形見にして代替)の代償として死体の山(公式77体。製作者インタビューでは84体)を築くことになるロシアン・マフィア。


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動機として弱いという指摘もありますが、大した問題じゃありません。
 
監督はスタントマン上がり(「マトリックス」でキアヌのダブル演っていたそうです)で本作が初メガホン。欲しかったのは動機ではなく口実だったのではないでしょうか。
 
かと言って人間関係や心象描写の手を抜いている訳ではなく、必要最小限に押さえるべき所は押さえています。
 
攻守双方に突っ込み所満載ですが、そこはスルー。色々と主人公に都合の良い世界観も「シン・シティ」の親戚(グラフィック・ノベルの映像化)とか勝手に解釈すれば特段気になりません。
 
細かい所は目をつぶって、キアヌの合理性と確実性を重視した冷徹非情にして問答無用なガン捌き(ヘッド・ショットやダブル・タップ)に身を委ねるが吉でしょう。
 
全編通して銃器博覧会ですが、気になったものを1丁挙げるなら、
 
ケル・テックKSGKEL-TEC KSG
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アメリKEL-TEC社が開発したブルパップスタイルのポンプアクション・ショットガン。元々はロシアン・マフィアの得物でしたが、キアヌが奪って使用。
 
弾は銃身下部に配された2本のチューブラーマガジンに(デュアル・フィード・システム)。左右7発、中央薬室に1発、合計15発が装弾できます。


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キアヌが左手で持っているのがフォアグリップ。撃ったらこれを手前に引いて排莢と装填を行います(薬莢はグリップの後方のストックから真下に吐き出されます)。


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旧友にして元同僚、時に宿敵なマーカス(ウィレム・デフォー)の得物はルガーM77
 
2月には続編も公開。キアヌの新たな定番キャラになって欲しいものです。

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