『あんたには選択肢がある。戦争をするか、俺に銃をくれるかだ』
Or do you wanna just give me a gun?
『誰か頼む。この男に銃をやれ!』
Somebody,please! Get this man a gun!
キアヌ・リーヴス&ローレンス・フィッシュバーン。お久しぶりの邂逅です。
「ジョン・ウィック:チャプター2」
(2017年/チャド・スタエルスキ監督)
『ジョン・ウィックに関する伝説は全て控えめに語られている』
1匹の子犬と1台の車のためにロシアンマフィアを壊滅させた男、ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)の後日談。
前作の残務(車の奪回)をOPで済ませて、ようやく一息、と思ったら今度はイタリアン・マフィアがこんにちは。
過去の経緯をネタに断れない仕事をねじ込んで、終了後に口封じ…しようとして返り討ち。
復讐を恐れたイタリアンはジョンに700万ドルの賞金を…という完全巻き込まれ型。
自分から積極的に討って出た前作と異なり、今回は動機が「やれやれ」。それでもひとりに2発、的確にヘッドショットをかまして死体の山を築く迷いの無さは健在(公式ボディカウント116)。
とは言え、売り物の近接格闘(ガンフー)がやたらご都合主義なのが気になるところではあります。
そこは銃撃だろ?という所で敵が全員徒手空拳。ここはそういうシチュなのかと思ったら、追い込まれたキアヌがいきなり拳銃抜いて撃ち殺してなんじゃそりゃそりゃ。
フィッシュバーンがキアヌに渡した銃は「Kimber1911. 45 ACP. 」。アメリカのスポーツライフルメーカー、キンバー社が製造しているコルト・ガヴァメント2011のクローンです。
Imfdbによれば、ここで出てきた銃はKimber Warrior。アメリカ海兵隊向けカスタムモデルMARSOC(マーサック。「Marine Special Operations Command」の略)のコマーシャルモデルのようです。
今まで好き勝手に銃を使いこなしていたキアヌが何故ここだけたった一丁の拳銃のために(しかもマガジンひとつで弾は7発だけ)のためにフィッシュバーンに頭を下げねばならんのか理解に苦しみますが、この二人のツーショットが拝めただけでよしとしましょう。
全世界の殺し屋さんを敵に回す「俺たたエンド」で続編作る気満々ですが、今作でちょっと醒めてしまいました。
おまけ