
『あのですね、お手数おかけして申し訳ないんですが、私は現実的で理性的な観点から神の存在など認めません』
死の淵に立って尚、神の存在を完全否定。この心意気は認めねばなりません。
異世界幼女の正体は徹底した合理主義に貫かれた現代日本のサラリーマンでした。
「幼女戦記/第2話・プロローグ」
(2017年1月13日TOKYO MX放送/赤松康裕演出)
リストラ勧告をした無能な社員に逆恨みされて、ホームに突き落とされた人事管理職。死に際に神らしき者と対面したものの、その存在を真っ向否定(天晴れ!)。
のみならず、『70億の管理ですら許容範囲を超えている』という神に『業務過多であればビジネスモデルに欠陥がありますね。消費者意識の分析が甘かったのでしょう』と鬼突っ込み。トドメに
『そもそも科学の発展した満ち足りた世の中では信仰など生まれません。誰かにすがるという行為は弱者が窮地に追い込まれてこその物ですからね』
《つまり、信仰を失った原因は科学が進んだ満ち足りた世で社会的な強者で追い詰められてないからだな?貴様が言う過酷な状況に放り込めば信仰も目覚めるのだな?》
口は災いの元。哀れなサラリーマンは、第一次世界大戦後のドイツによく似た異世界で修道院前に捨てられていた赤ん坊(♀)として転生。

(私が…ターニャちゃん?)
ウルトラ罰ゲームですが、何の特典か前世(?)の記憶を引き継いでいるので、生まれながらにしてリーマンスキルカンスト(笑)。
更に初期装備が魔道適正Aランクというボーナス設定。いずれ徴兵されるのならとっとと志願してエリートコースに乗り、安全な後方で順風満帆な人生を送ってやる。それが神への復讐だ。
という計画は大成功…だったかに見えましたが…。

いやあ、まさか幼女の心に日本の企業戦士が宿っていたとは。神を否定し、組織を尊び、ルールを重んじ、出世にこだわる。だが幼女。素晴らしい。

悠木さんはまた新しいヒロインキャラをゲットしましたね。