『私はバケモノだ。本当の私の姿を知ったらきっと蔵六も嫌いになる。い 今も嫌いかもしれないけど。それにもう嫌なんだ。私がいるせいで蔵六や早苗がいやな目に遭うのは。それが私が人間になりたかったせいなら…私なんかもういらない。ごめんな…蔵六。私、研究所帰るよ。ありがとう…ごはんおいしかった』
おいおい、ほのぼの日常系かと思ったらとんでもねえ展開になってるじゃねえか。
無防備に観ていたから一気に涙腺決壊したぞ。
「アリスと蔵六/第4話・人でないモノ」
(2017年4月23日TOKYO MX放送/関田修演出)
用足し中に“履いてない”状態で拉致されたアリス。実行犯ミニー・Cが告げる衝撃の事実。
「もしかしてアナタは自分を人間だと思っているのですか?"赤の女王″」
アリスの精神の奥底に住む謎の女性。
『お前…知ってる気がする。誰だ?』
『私か?うーん…私はキミが知らないかっこいいお姉さんだ』
『(私には自分が何者か)わからなくてもちゃんと教えてくれる人が周りに居た。キミにも居るはずだ。呼んでみるといい。その人の名前を』
『…蔵六!』
アリスの能力で召喚された蔵六。得物も能力も持ち合わせていない蔵六の武器は“説教”。
『てめぇかこんな小さい子にむごい真似してやがんのは…。冗談じゃねぇぞ。俺は曲がったことが大っ嫌いなんだ』
問答無用とばかりに紗名の足を撃ち抜くミニー・C。大丈夫か放送コード!
自分はバケモノだ、だから研究所に帰るという紗名に蔵六は、
『あのなぁ、お前さんが人じゃなかったとしてそれが何なんだ? 馬鹿なことばかり抜かすな。いいから一緒に帰るぞ紗名』
人を動かすのはいつだって“大肯定”の心だ(と私は思う)。
『俺たちはどのみち皆どっかしら不完全だ。皆それぞれ一人だと分からないことや出来ないことがあって持たれ合ってなんとかやってる。あんただってそうじゃないのかい』
『なぁ…蔵六。私は人間じゃないんだぞ。お前にすごい迷惑かけるんだぞ。早苗にもだぞ』
『だからどうした。お前が何者だろうとしんどい時は誰かと一緒に居るもんだ。無理すんな紗名』
上条当麻が爺さんになったらこんな感じになるのではあるまいか(多分、蔵六はミニー・Cが危なくなったら彼女だって助けると思う)。
〆は一条さん颯爽見参!
『遅れて申し訳ありません。お助けに上がりました。内閣情報調査室 特務機動班 一条雫。お二人の身柄は我々が預かります』
おっとまたしても名乗り(所属・肩書セットバージョン)だ!