メインヒロイン変更という、ゲーム内に共存困難なふたつのシナリオを提示して『どっちをとるか』二者択一を迫る霞ヶ丘詩羽。
出海の目的は打倒!柏木スペンサー英梨々。
『まあ楽しみにしてるわ。せいぜいサークルの看板に押し潰されないよう気を付けるのね』
『雑魚がぁ~!!』
『そっちこそ~!!』
ゲームは総合芸術、絵だけで決まるわけじゃない、とシナリオライター霞ヶ丘の存在を誇示する倫也に出海の兄、伊織は、
『そうかな? 逆に僕はシナリオだけは負ける気がしないんだけどな』
その言葉の真意は…。
「冴えない彼女の育てかた♭/第3話・初稿と二稿と大長考」
(2017年4月28日配信開始/川越崇弘演出)
今期の恵はステルス性能完全封印。自立駆動型メインヒロインに昇格しています。
『ねえ安芸君。霞ヶ丘先輩はこの2つのシナリオにどういう意味を込めたのかな?2つのうちの1つを選んだらどうなるっていうのかな』
『結局の所プレーしてみないと分からないのかもな』
『それだよ安芸君』
『どれだよ加藤君』
『プレーしてみないと分からないのならプレーしてみればいいんだよ。ちょうど週末だし。これ持ってって。1時間後に着替え持って安芸君の家に行く』
ゲームに組み込んでいないのなら組み込んでしまえばいい。躊躇なくお泊りを選択し、鞄を押し付けて手ぶらで駅を駆け出していく恵は紛れもないメインヒロインです。
まあ、実際には一晩かけても進捗は2割程度。プログラミングのハードルの高さにメゲる恵でしたが、そこに乱入してきた美智留を見た倫也が悪魔の奸計。
すみません、その技わたしにも掛けてもらえないでしょうか。
美智留以外は全員オタクな(各分野に於けるパソコンスキルが高い)バンドicy tailのメンバーを非常呼集。手伝わないとマネージャーを降りると脅迫して全員に徹夜作業強要。
当たり前のようにエプロン姿で夜食を作る恵さん(本妻の誉れを上塗り)。
バンドメンバーの善意溢るる協力でゲーム完成。テストプレイをした倫也の判断は…。
『どっちも選べない。リテイクだ。…クソゲーだよ。これ』
冬コミまで秒読み開始のタイミングで全作業リテイクの鬼決断。果たして…。