ラッセル・マルケイ。その名前を見た瞬間、勝手に“「ハイランダー」の”という枕詞がついて、条件反射的に引き寄せられてしまうのですが…。
「エンド・オブ・ザ・ワールド」「レザレクション」「バイオハザードⅢ」そして「ハイランダー2」
まあ、期待に評価が届かないのはいつもの事ではありますが、今回は一際『う~む』でございました。
「タロス・ザ・マミー/呪いの封印」
(1998年/ラッセル・マルケイ監督)
タイトル通り、封印を解いて現代に蘇ろうとするミイラさん(拷問大好きな暴虐の王)のお話。
出演者は中々に豪華。
50年前、墓を発見したものの『あ、こりゃヤバイ奴だ』と察して命と引き換えに爆破・再埋葬させた科学者にクリストファー・リー。
遺跡を発見した少年がリーの元に報告に走る様子は「エクソシスト」を思わせて出だしは快調。
50年後の現代の主役は「ドラゴン/ブルース・リー物語」でリーを演じたジェイソン・スコット・リー(刑事役。リー繋がりか)。
あとはシェリー・デュバルとかオナー・ブラックマンとか。
再び発掘されたミイラさん(正確には骸布)が、包帯しゅぱしゅぱ飛ばしながら分散している自分の臓器を回収していく、というのがメインなのですが、この内容で2時間は長いよ!
終盤、スーパーナチュラルな趣きが強くなって「マニトウ」な雰囲気なきにしもあらずなのですが、そこまでが長い上にオチも弱い。
惑星直列まで持ち出しているのに全くお話に貢献しておりません(マルケイ・クオリティ?)。
IMDbのデータ見るとインターナショナル版はランニング115分。5分短いじゃん!
更に、米国公開版は88分(Amazonで輸入盤見たら確かに88分)! それだよ、それ。120分完全版とかいらないからそれ持って来い。いいんだよ、マルケイの映画なんだから辻褄とかどうでも。