『F19か。最高だな』
『F19は偽装コード(smoke screen)。F-117(one-seventeen)-Bだ』
『Bって何だ?』
『黙れ』
1988年11月にアメリカ国防総省が、極秘裏に開発を進めていたステルス機の存在を名称がF-117である事と共に公表するまでは、「アメリカ軍はレーダーに映らない航空機を極秘に開発しており、F-19のナンバーが付されている」という憶測が飛び交っていたそうです。
因みにBが何を意味するかは不明。機体色のブラックか、映画用のギミックか。
いずれにしてもなかなかにタイムリーなネタではあるようです(時代設定は1986年。国防総省発表の2年前)。
「重機動戦線メカノイド」(1991年/フィリップ・J・クック監督)
「重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス」みたいなタイトルとこの↓ビジュアルからてっきり「ケルベロス(人狼/紅い眼鏡)」+「ミカドロイド」みたいな内容かと思ったら大ハズレ。
この人たち↑は洗脳された軍人さん。お話は宇宙人のテクノロジーを盗用して最新兵器を開発したら、システムが意思を持って暴走して大騒ぎ、という擬似侵略ものでした。
主人公は東スポを同人化したようなでっちあげゴシップ新聞「ナショナル・スキャンダル」の記者フランク・マッコール(ハイス・バックマン)。
双頭の犬とか人喰いヤギとかいい加減飽きたわ。もっと骨のある本物の記事が書きてぇ!と思っているところに空軍基地の近くの森で軍人5人がささらもさらの報。
駆けつけてみると4人は自動小銃で蜂の巣。ひとりは黒焦げケシ炭備長炭。
捜査に来ていたDOD(国防総省)のアンダース大尉に煙たがられながらも協力して事件の真相を追う事に。
OPの映像(空軍機のシルエットや青写真が次々現れる)が、「ウルトラセブン」のOPを思わせて好印象。
ラスボスのロボットこそコマ撮りですが、爆発の仕方とかアングルのとり方などが実に円谷チックで特撮魂を感じる仕上がり。
ステルスv.s.F16のドッグファイトなど低予算ながら頑張っており、憎めない作品になっています。