『昔の人も食糧不足だったんだよね?何で武器ばっかり作ったの?』
降り積もる雪の中、命の痕跡すら残っていない廃墟の街をただ往く。
生きているのは少女二人。運んでいるのはケッテンクラート。
「少女終末旅行/第1話・星空 戦争」(2017年10月6日TOKYO MX放送/尾崎隆晴演出)
時代も場所も不明。文明の全てが過去の遺物となった世界。
その白い荒野を進む少女。チトとユーリ。二人を乗せているのは第二次世界大戦中にドイツで開発された半装軌車(前輪がタイヤで後輪が履帯)ケッテンクラート。
運転は冷静沈着なチト。
そして荷台にはのんびり屋の相棒・ユーリが。
二人の目的(地)も不明。食料と使えそうな資材(障害物除去のための爆薬とか)を見つけては積み込み、歴史の痕跡をなぞるかのように移動する。
静かな出だし、ユルキャラの様なほんわかした二人のデザイン…に反する絶望の佃煮のような外の世界。
『戦争って殺しあうんでしょ? 何でそんなことするんだろうね?』
死体も残さず滅びた世界。何が起こったのでしょう。何故、二人は生き残っているのでしょう。
一切の説明がないまま始まった少女二人の地獄巡りオデッセイ。
デストピアです。好物です。ごちそうです。継続決定です。