
『ねぇチーちゃん。地球終わるんだって』
『うん…でも…世界が終わろうとどうでもいい事だろ。
私とユーがいればそれでいい』
神話のひと幕が終わりました。この星は長い休憩に入るようです。
それでも旅は続く。終るまでは終わらないから。
(2017年12月22日TOKYOMX放送/尾崎隆晴演出)
雪の中に佇む原子力潜水艦。不穏なマークが描かれた筒状の物が連なる禍々しい神殿。
デジタルカメラがシステムと接続、ファイルが開いて写真と動画を空中投影。

それはこの星の在りし日の思い出。優しさと殺戮と蹂躙の記録。日常と非日常がシャッフルされる恐怖の映像目録。

ギガント×巨神兵
ぞわわっとしましたね。毛穴が開きかけました。
翌朝、巨大化したヌコ、いや成体と思しきヌコがユーを丸呑み。パニックになるチト。
『ユーがいなくなったら私は…』
ユーを丸呑みしたのはエリンギ(だってクレジットにそう書いてあるんだもん)。

宇宙人なのか、人間が生み出したある種のワクチンなのか、地球の自浄作用のひとつなのか判然としませんが、彼らは熱的に不安定な物質(核ミサイルとか)を喰って、体内で分解してより静的な状態に安定させるんだそうです。
《この処理が終わった時、地球は生命の長い営みを終えて再び眠りにつくだろう。その時、我々も眠る》

エリンギさん、『我々は生きている人間を食べたりはしない』とか仰ってましたが、って事は生きていない人間なら喰うということか。
この世界に死体がないのはそういう事なのか。
『でどこへ行くの?』『一番上に決まってるだろ』
『そうだね、上に何があろうとも』『何も無いかもしれないけどな』
…そして旅は続く。

