デストピア経典~曼荼羅畑でつかまえて(三代目)

B級カルトな特殊映画、ホラーにアニメに格闘技、酒にメタルにフィギュアに銃。日頃世間ではあまり顧みられる事のないあれやこれやを過剰なる偏愛を以てご紹介いたします。

出口無き未来を彷徨う…。 デストピアな映画たち。

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米サイトTaste of Cinemaが、「観る価値のあるデストピア映画の傑作20本」を発表しました。

一応、デストピアの冠掲げる偏差値貧乏サイトとしては見過ごすわけにはいきません。

上位10本を並べると…

ブレードランナー」「メトロポリス(1926)」「AKIRA」「時計じかけのオレンジ」「ダークシティ」「トゥモロー・ワールド」「マッドマックス2」「華氏451」「未来世紀ブラジル」「ガタカ

※全部知りたい人はこちら→http://www.tasteofcinema.com/2014/20-great-dystopian-films-that-are-worth-your-time/

デストピア映画を「えいや!」で分類すると、『自由って何?な閉塞管理社会系』『もうおしまいだ!な人類滅亡系』『まだ死なねえぞ!なサバイバル系』の3つくらいになるのではないかと思います。

各ジャンル毎に好みの作品を並べてみました。

自由って何?な閉塞管理社会系

 
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未来惑星ザルドス
(1974年/ジョン・ブアマン監督)

性欲無きユートピアに現れた絶倫胸毛ハゲ男。
不老不死という地獄からお前たちを解放してやろう。

リベリオン
2002年/カート・ウィマー監督)

奪われた感情を取り戻す! ガン=カタで!
マトリックス」はこう終わるべきだった。

「ソイレント・グリーン」
(1973年/リチャード・フライシャー監督)

美しい映像と音楽に囲まれて…。
こういう死に方、案外いいかも…。

華氏451
(1966年/フランソワ・トリュフォー監督)

焚書の果て…人は自ら本になる。
何と詩的なデストピア

もうおしまいだ!な人類滅亡系
 
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渚にて
(1959年/スタンリー・クレイマー監督)

“兄弟よ、まだ時間はある”…。
最期に残ったのはこの横断幕だけ。

メランコリア
(2011年/ラース・フォン・トリアー監督)

監督曰く“最高のハッピーエンド”。 
ああこら頷くな、俺。

「マウス・オブ・マッドネス」
(1994年/ジョン・カーペンター監督)

覗くな、狂うぞ。よし、皆で覗こう!
きっと向こうから御大が覗き返している。


 まだ死なねえぞ!なサバイバル系
 
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「ゾンビ」
(1978年/ジョージ・A・ロメロ監督)

しつこいようですが、
本作を超えるデストピアSFはないのです。

「地球最後の男」
(1964年/シドニーサルコウ監督)

そんなに俺が恐ろしいか?!
本作で“レジェンド”の正しい意味を知りましょう。

「世界が燃えつきる日」
(1977年/ジャック・スマイト監督)

どこでもいいからランドマスターのフィギュア作って
これだけユートピア的お気楽さが…。まあいいか。

 

次点としてロボコップ」「マッドマックス」「ニューヨーク1997。邦画なら復活の日」「ノストラダムスの大予言」「吸血鬼ゴケミドロを推しておきます。

…とここまで書いて何か足りない気が…。しまった! あの大傑作を忘れていた!

「トリフィドの日~人類SOS~」

(1962年/スティヴ・セクリー、フレディ・フランシス監督)

 

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「鳥」に先んじる事1年、「地球最後の男」に先んじる事2年。「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に先んじる事6年。

デストピアSFホラーの鏑矢です。

 

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