
義妹・実妹・仮想妹。何でしょう、この健気にも程がある生き物は。
「妹さえいればいい。/第10話・悩みさえなければいい。」
(2017年12月10日TOKYO MX放送/山口頼房演出)
今回は義弟のふりした義妹、千尋のターン。
簿記の勉強をしてもっと伊月の役に立ちたいという健気すぎる理由から、税理士・大野アシュリーの事務所でバイトをすることになった千尋。

どう見ても組事務所ですよ、アシュリーさん。
“片付けられない女”アシュリーの事務所兼自宅を異能とも言えるクリーニング・スキルで“原状回復”した千尋でしたが、その後の入浴(脱衣所)で性別がバレ…。

スポーツブラです、千尋くん。
女と分かったら即一緒にお風呂。アシュリーさん、グッジョブです。
一方、伊月は那由多と取材で動物園へ(まあ、デートですよね)。

今回の那由多の“揺れ方”は暴力的破壊力。
動物は(小説の)クライマックスで戦うモンスターの参考にするはずでしたが、思うに任せず。一旦動物から離れようと今度は水族館へ。お供は千尋。
『兄さんと二人で出掛けるのってこれが初めてだね』
千尋にとっては初デート…満員電車で顔赤らめる千尋が悶絶キュート。

千尋の目に写る魚は全て食材。
伊月の家の問題(母親が亡くなって3年もしないうちに別の女、つまり千尋の母とくっついた父親との間に今尚深い溝が)に触れてシリアス方向でまとめるかと思いきや、Cパートで春斗の妹登場。
“たまたま”テレビつけたらやっていた春斗原作のアニメ(の最終回)を見て激昂する妹。
『一話から原作と全然違うし、作画ずっと崩壊してるし全然動かないし。声優棒だしメカも敵も原型留めてないし会話繋がってないし話ぶつ切りだし…! 今度あんなゴミ作ったら承知しないんだから! 次はもっと頑張んなさいよね!』

見事です。パーフェクト・ツンデレ。
やはり実妹に勝る妹はいないのか。